キッカーランキング(第17週時点)



さて、では、「新能力指標」各種のレギュラーシーズン終了版を。


まずは、「キッカーレーティング」から。


 1位(→) 38.3 ジョン・ケイシーカロライナ・パンサーズ
 2位(→) 34.6 ライアン・リンデルバッファロー・ビルズ
 3位(→) 33.7 ロビー・ゴウルドシカゴ・ベアーズ
 4位(↑) 33.5 アダム・ヴィナティエリインディアナポリス・コルツ
 5位(↑) 31.9 ネイト・キーディングサンディエゴ・チャージャーズ
 6位(↓) 31.5 ジェイソン・ハンソンデトロイト・ライオンズ
 7位(→) 31.3 ジョシュ・スコビージャクソンビル・ジャガーズ
 8位(↑) 31.2 ジェフ・ウィルキンズセントルイス・ラムズ
 9位(↓) 29.6 ジェイソン・イーラムデンバー・ブロンコス
 10位(↑) 29.4 マット・ストーヴァーボルチモア・レイヴンズ


というわけで、3位までは、先週と変わらず。


ケイシーが、今シーズンの「ベストキッカー」となりました。
(いや、「なりました」って言っても、僕がそう思ってるだけなんだけども)


公式スタッツ上での書き方をしてみても、
27本中24本成功で成功率は88.9%、これはデビュー以来16年間で自己最高記録、
特に、50ヤード未満では全20本全て成功、
また、最長は54ヤードで、これより長い距離の成功は過去に2度だけ、
・・・と、まあ、如何に調子の良いシーズンだったかは、分かっていただけると思います。


値も、他を突き放していますが、最初に掲載した「目安」を当てはめますと、
「超一流レベル」(35.0)は軽く超えているものの、「歴代5位レベル」(40.0)には届かず、
・・・といったところです。


昨シーズンは、1位・2位が「40.0」を超えていて、
多少、「ありゃ? 目安を間違えたかな・・・」と思わないでもなかったのですが、
単純に、その2人が飛びぬけていただけ、ということが確認できました。
(ちなみに、一昨年の1位と、ケイシーはほぼ同じ値になっています)


そうそう、その「目安」によると、
「概ねリーグトップ10レベル」は「30.0」以上だったのですが、
大体、上位10人がその基準に当てはまっていますね。


2位のリンデルは、そんなに目立ちませんでしたが、
シーズンを通して上位に居続ける安定感を誇りました。


3位のゴウルドは、途中、ぶっちぎりかと思われたのですが、終盤に大失速。
ただ、そこから盛り返しての3位ですから、やはり、素晴らしいところです。


先週と比べると、キーディングが9位から5位にアップ。
さすが、力のあるところを見せています。


昨シーズンの「ベスト10」と今シーズンの「ベスト10」に両方入っているのは、
このキーディングと、ストーヴァーの2人だけ。


キーディングは、昨シーズンも5位でしたから、立派なものです。


ちなみに、昨シーズンのストーヴァーは6位ですが、
ストーヴァーは、一昨年も7位だったりします。
この安定感は、恐るべしですねぇ。(もちろん、「3年連続10位以内」は1人だけ)


なお、先週8位だった、シンシナティ・ベンガルズKシェイン・グレアムが、
「決勝フィールドゴール」となるはずだった39ヤードを外してします、
11位に落ちています。


ちょっとここ数週間、なんとなくめぐりが悪かったですね。


さて、では、最後ですので、もちろん、
「規定回数」の「16回」に達している全選手を掲載しておきます。


 11位 28.2 シェイン・グレアムシンシナティ・ベンガルズ
 12位 27.0 クリス・ブラウンヒューストン・テキサンズ
 13位 26.5 マイク・ニュージェントニューヨーク・ジェッツ
 14位 26.3 ジョン・カーニーニューオリンズ・セインツ
 15位 25.7 モーテン・アンダーセンアトランタ・ファルコンズ
 16位 24.2 ジェイ・フィーリーニューヨーク・ジャイアンツ
 17位 24.0 ジョシュ・ブラウンシアトル・シーホークス
 18位 22.4 ニール・ラッカーズアリゾナ・カーディナルズ
 18位 22.4 ローレンス・タインスカンザスシティ・チーフス
 20位 21.8 セバスチャン・ジャニカウスキーオークランド・レイダーズ
 21位 21.6 ジョー・ネドニーサンフランシスコ・49ers
 21位 21.6 マット・ブライアントタンパベイ・バッカニアーズ
 23位 21.0 ライアン・ロングウェルミネソタ・ヴァイキングス
 24位 17.8 オリンド・マーレイマイアミ・ドルフィンズ
 25位 17.7 ロブ・ビロナステネシー・タイタンズ
 26位 17.1 デイヴィッド・エイカーズフィラデルフィア・イーグルス
 27位 16.9 フィル・ドーソン(クリーブランド・ブラウンズ
 28位 16.5 デイヴ・レイナーグリーンベイ・パッカーズ
 29位 16.0 ジェフ・リードピッツバーグ・スティーラーズ
 30位 11.9 スティーブン・ゴストウスキーニューイングランド・ペイトリオッツ
 31位 10.3 マイク・ヴァンダージャットダラス・カウボーイズ


第13週時点と比べてみますと、まず、12位のブラウンは、
24位からの大幅アップとなっています。


ここ4週間でフィールドゴールは4本だけ(全て成功)でしたが、
いずれも40ヤード以上というのが効きました。


13位のニュージェントも、第13週時点で20位だったところからの上昇ですが、
こちらは、ここ4週間で11本と、フィールドゴールを成功させまくっています。
その中には52ヤードという長距離もあって、こちらも立派。


順位が下がった選手も、もちろん何人もいますが、
「値」的に目立って下がっているのは、25位・26位のビロナスエイカーズあたり。


奇しくも今週、2人とも「23ヤード」を失敗していますね。


そして、ゴストウスキーは、最下位脱出。
先週・今週に1本ずつ失敗があって、またちょっと値が下がりましたが、
シーズン中盤以降の盛り返し方は、なかなか見事でした。


ルーキーですし、来シーズン以降に期待ですね。
・・・っと、その前にプレーオフがあるか。


そうそう、上記のランキングを見れば大体想像がつくと思いますが、
NFLにおける平均レベル」の目安は「25.0」です。


今シーズン、それぞれのキッカーが、チームを助けたのか足を引っ張ったのか、
このあたりを境に判断してみてはどうでしょうか。


そう考えると、キッカーが交代したカウボーイズは別として、
ペイトリオッツイーグルスは、プレーオフ進出チームのキッカーとしては下位すぎるので、
かえって、「チーム力」の高さがうかがい知れるところかもしれませんね。


・・・まあ、「プレーオフでの懸念材料」とも言えますが。