週間オフェンスラインMVP(ディビジョナルプレーオフ)



では、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


ディビジョナルプレーオフの「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
LT ジョン・タイト
シカゴ・ベアーズ
28 -5 0 23
LG クリス・ディールマン
サンディエゴ・チャージャーズ
22 -4.5 0 17.5
LG ルーベン・ブラウン
シカゴ・ベアーズ
20 -2.5 0 17.5
C オリン・クルーツ
シカゴ・ベアーズ
30 -2.5 0 27.5
RG マイク・ゴフ
サンディエゴ・チャージャーズ
28 -4.5 -7 16.5
RT フレッド・ミラー
シカゴ・ベアーズ
20 -5 0 15



今週は、ベアーズとチャージャーズの選手で占められました。
特に、ベアーズは4人も入っています。


どちらも、主体はパスではなくラン。


「ベアーズのオフェンス」と言うと、話題はどうしても、
QBレックス・グロスマンの好不調に偏りがちですが、
実は、ベアーズのランオフェンスは、全チームの中でも屈指のものがあると思います。


一般的に紹介される「獲得ヤード」でのランキングでは、
32チーム中15位なので目立たないのですが、
「効率」を考慮に入れた「ランナーレーティング」のランキングを見ると、
12位にRBセドリック・ベンソン、23位にRBトーマス・ジョーンズと、
2人のランニングバックが、それぞれ活躍していることが分かります。


ちなみに、この「23位以内」に2人のランニングバックが入っているチームは、
他には、ジャクソンビル・ジャガーズニューヨーク・ジャイアンツ
ニューイングランド・ペイトリオッツの3チームがあるだけですので、
「効率よくランニングバック2人を走らせている」という観点で見ると、
「32チーム中4位」と言っても良いのではないでしょうか。


さて、そんなベアーズのランニングバックを支えるオフェンスライン陣の中から、
今週の「週間オフェンスラインMVP」は、クルーツです。


クルーツは、1998年のドラフトアーリーエントリーし、
ベアーズに3巡指名されてNFL入り。


その年は、スターター1試合を含む9試合の出場に止まりますが、
翌年は、全試合にスターター出場。


その翌年も、開幕からスターター出場を続けますが、
11月に入って、怪我のためインジャリーリザーブ入り。


しかし、翌年、2001年からは、2002年に1試合欠場したほかは、
全試合にスターター出場を果たし続け、現在に至っています。


また、その活躍も目覚しく、その2001年からは、6年連続プロボウル選出。
更に、今シーズンは、オールプロにも選出されているという、
まさに今、乗りに乗っている選手と言えるでしょう。


契約面でも、フリーエージェントとなった2001年に6年契約を結んでおり、
それが、今年2007年に切れるところだったのですが、
つい先日(11月)、2010年までの契約延長を果たしました。


そのときに、クルーツは、「これでベアーズ選手として引退することが出来る」、
と喜んでいたそうです。


ディフェンスばかりが注目されるベアーズにあって、
黙々と、目立たないオフェンスを支え続けるクルーツは、
まさしく、オフェンスライン選手の鑑なのでしょうし、
そういう選手が報われるのは、嬉しいところですね。


今後の活躍にも期待しましょう。


以上、ディビジョナルプレーオフの「オフェンスラインスタッツ」でした。