スーパーボウル、両チーム主力選手の比較



・・・というところで終わってもよかったのですが、本日はもう1つ。


今シーズンは、レギュラーシーズンを通して、
ほぼ前ポジションの「新能力指標」を掲載してきていましたが、
せっかくなので、スーパーボウル出場の両チームのものを見比べてみて、
この日記なりの、両チームのイメージを出しておきたいと思います。


なお、数値はレギュラーシーズン中の成績であり、
プレーオフの成績は含まれておりませんので、ご了承くださいませ。


では、いつもの順番どおり、まずは「キッカーレーティング」から。


 3位 33.7 ロビー・ゴウルドシカゴ・ベアーズ
 4位 33.5 アダム・ヴィナティエリインディアナポリス・コルツ


順位は、全体での最終順位です。


見ての通り、ほとんど互角。


ゴウルドは、最初の24本を全部成功させて、文句なしのシーズンであるように見えましたが、
その後、30ヤード台でも2回失敗するようなことがあり、
やや心配になるシーズン終盤でした。


ただ、まあ、プレーオフも含めても、最後に失敗したのは第15週のことなので、
不振は脱した、と考えてもよいのかな。


ヴィナティエリは、レギュラーシーズン中のニューイングランド・ペイトリオッツ戦で、
30ヤード台を含む2本のフィールドゴールに失敗し、心配されましたが、
全体を通して、安定したパフォーマンスを見せていました。


ただし、ゴウルドに比べると、多少短い距離の挑戦が多かった感じです。


とはいえ、プレーオフに入って50ヤード台のフィールドゴールを2本成功させていますから、
条件さえ整えば長い距離も問題ないのでしょう。
(ちなみに、ゴウルドは今シーズン最長は49ヤード)


では、次に「パンターパワーヤード」。


 10位 3.3 ハンター・スミスインディアナポリス・コルツ
 12位 3.1 ブラッド・メイナードシカゴ・ベアーズ


こちらも、ほとんど互角。


飛距離としては、メイナードの方が上のようですが、
相手エンドゾーンに近づけて落とすことに関しては、スミスの方が上のようです。


プレーオフに入ると、メイナードのパフォーマンスが落ちていますが、
これは、あの「悪天候」を考えると仕方がないところでしょう。


逆に、スミスのパフォーマンスは、プレーオフに入って上がっています。


もちろん、ドーム内での試合が多かったことはありますが、
それはレギュラーシーズン中も同じなので、
単純に「調子が上がっている」と考えてよいでしょう。


さて、次に「レシーバーレーティング」。

順位 選手名 レーティング 対象回 成功回 成功率 ヤード TD INT FUM
5位 WR マーヴィン・ハリソン
インディアナポリス・コルツ
110.5 147 95 64.7 1366 12 3 1
6位 WR レジー・ウェイン
インディアナポリス・コルツ
106.8 136 85 62.6 1296 9 2 1
17位 RB ジョセフ・アッダイ
インディアナポリス・コルツ
100.4 50 40 80.0 325 1 0 0
60位 TE ベン・ユーテク
インディアナポリス・コルツ
82.0 53 37 69.9 377 0 0 1
80位 TE ダラス・クラーク
インディアナポリス・コルツ
74.2 57 30 52.7 367 4 3 0


順位 選手名 レーティング 対象回 成功回 成功率 ヤード TD INT FUM
76位 WR ムシン・ムハマド
シカゴ・ベアーズ
75.6 117 60 51.3 863 5 3 1
95位 TE デズモンド・クラーク
シカゴ・ベアーズ
70.1 80 45 56.3 626 6 7 0
102位 WR バーナード・ベリアン
シカゴ・ベアーズ
66.4 102 51 50.0 775 6 5 2
124位 WR ラシード・デイヴィス
シカゴ・ベアーズ
32.4 56 22 39.3 307 2 5 0



「既定回数(48回)」に達している選手全員です。


まあ、見ての通り、これはコルツ側が圧倒的に上ですね。


ベアーズは、76位のムハマドが最高位ですが、
コルツは、それより上に4人ものレシーバーがいます。


特に、ハリソンウェインアッダイは、揃って値が「100.0」以上。
全32チームを見ても、3人ものレシーバーが「100.0」以上なのは、
ニューオリンズ・セインツとコルツだけですので、素晴らしいです。


この値は、クォーターバックの成績と一蓮托生なので、
「QBレーティング」と見比べてみますと、


 1位 101.0 ペイトン・マニングインディアナポリス・コルツ
 24位  73.9 レックス・グロスマンシカゴ・ベアーズ


ベアーズは、グロスマン個人の成績よりも、
レシーバーの成績が全体的に悪い感じですね。(上回っているのはムハマドだけ)


ポイントは、そんなに多く投げるわけではないランニングバック陣に、
どれだけ多く成功させられるか、というところでしょう。


対して、コルツは、ハリソンウェインの成績が、
マニング個人と比べても突出しているのが、よく分かるところです。


次は、「ランナーレーティング」。

順位 選手名 レーティング ラン回 成功回 成功率 ヤード TD FUM
9位 RB ジョセフ・アッダイ
インディアナポリス・コルツ
100.2 225 194 86.3 1076 7 1
42位 RB ドミニク・ローズ
インディアナポリス・コルツ
79.8 186 145 78.0 640 5 2


順位 選手名 レーティング ラン回 成功回 成功率 ヤード TD FUM
12位 RB セドリック・ベンソン
シカゴ・ベアーズ
99.0 157 136 86.7 644 6 0
23位 RB トーマス・ジョーンズ
シカゴ・ベアーズ
90.4 297 247 83.2 1212 7 1



1番高い値なのはアッダイですが、
「コンビ」としては、ベアーズの方が上のようです。


ベンソン1人でも、アッダイとほとんど遜色はないですし、
やはり、ランオフェンスはベアーズの方が上と考えた方が良いでしょう。


それは、次の「オフェンスラインスタッツ」を見ても明らかで。

順位 選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
6位 LT タリック・グレン
インディアナポリス・コルツ
72 131 -70 133
43位 LG ライアン・リルヤ
インディアナポリス・コルツ
30 25.5 0 55.5
42位 C ジェフ・サタデイ
インディアナポリス・コルツ
6 65.5 -14 57.5
143位 RG ジェイク・スコット
インディアナポリス・コルツ
-34 65.5 -49 -17.5
81位 RT ライアン・ディーム
インディアナポリス・コルツ
-60 117 -35 22


順位 選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
185位 LT ジョン・タイト
シカゴ・ベアーズ
-14 -24 -21 -59
88位 LG ルーベン・ブラウン
シカゴ・ベアーズ
54 -10 -28 16
55位 C オリン・クルーツ
シカゴ・ベアーズ
108 -10 -56 42
40位 RG ロベルト・ガーザ
シカゴ・ベアーズ
120 -10 -49 61
89位 RT フレッド・ミラー
シカゴ・ベアーズ
90 -20 -56 14



「パスのコルツ、ランのベアーズ」というのが、はっきりと出ていますねぇ。


とはいえ、コルツの「左側」のランも侮れません。
グレンが全体で6位になっているのは、そういうことですから。


ただ、グレンは、反則の多さがちょっと気になるなぁ。
嫌なタイミングで反則を犯さないといいのですが・・・。


対して、ベアーズは「真ん中から右側」のランオフェンスが圧倒的。
コルツと対照的なのが、何か面白いですね。


まあ、ベアーズは、大きく左に展開しない限り、ほぼ確実にランは出るでしょう。


コルツは、左から右にいくほど、だんだんラン成績が悪くなっていくのが明らかなので、
とにかく左へ、左へと、行ってもらいましょう。


なお、今挙げたのは、先週時点のスターター選手です。


他に、最終的に「100位以内」に入っていた選手も、一応挙げておきますね。

順位 選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
8位 LG ディラン・ギャンディ
インディアナポリス・コルツ
82 40 0 122
52位 LT ジョン・セントクレア
シカゴ・ベアーズ
40 4 0 44
79位 RT チャーリー・ジョンソン
インディアナポリス・コルツ
16 14 -7 23



さて、次は、「ディフェンスインパクトポイント」ですが、
これは、小分けにして見ていくことにします。


まずは、ディフェンスライン選手。

順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
30位 DE ロバート・マシス
インディアナポリス・コルツ
248 54 10 4 0 4
437位 DT アンソニー・マクファーランド
インディアナポリス・コルツ
56 29 3 0 0 0
157位 DT ラヒーム・ブロック
インディアナポリス・コルツ
150 42 4 2 0 3
118位 DE ドワイト・フリーニー
インディアナポリス・コルツ
169 23 6 2 0 4


順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
238位 DE アデワレ・オグンレエ
シカゴ・ベアーズ
117 37 6 1 0 1
412位 DT タンク・ジョンソン
シカゴ・ベアーズ
65 21 2 1 0 1
353位 DT イアン・スコット
シカゴ・ベアーズ
79 23 0 6 0 1
69位 DE アレックス・ブラウン
シカゴ・ベアーズ
202 39 7 2 2 3



「ディフェンスのベアーズ」と言われていますが、
ディフェンスライン対決」は、コルツが勝っているように見えます。


コルツは、サック合計23回、ファンブルフォース合計11回、
ベアーズは、サック合計15回、ファンブルフォース合計6回。


・・・というのも目立ちますが、タックル数の合計も、
コルツが148回に対してベアーズが120回。


試合展開の違いもありますが、コルツは、
如何にディフェンスラインで相手オフェンスを止めているかが分かる数字ですね。


続いて、ラインバッカー選手。

順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
515位 LB ロブ・モーリス
インディアナポリス・コルツ
36 36 0 0 0 0
69位 LB ゲイリー・ブラケット
インディアナポリス・コルツ
202 121 1 2 0 3
60位 LB ケイトウ・ジューン
インディアナポリス・コルツ
214 137 1 1 3 1


順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
18位 LB ランス・ブリグズ
シカゴ・ベアーズ
272 133 1 7 2 3
33位 LB ブライアン・アーラッカー
シカゴ・ベアーズ
240 142 0 6 3 1
434位 LB ハンター・ヒレンマイヤー
シカゴ・ベアーズ
57 45 0 2 0 0



これは、もう、圧倒的にベアーズが上。


アーラッカーが特に注目されますが、ブリグズの働きも大きいですね。


お互い、「1人だけ明らかに値が落ちる」という共通点があるのは、
ディフェンスシステムが共通するため・・・ということなんでしょうか。


とりあえず、ランでもパスでも、相手オフェンスはそちら側に展開するが吉か?


そして、ディフェンスバック選手。

順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
147位 CB ニック・ハーパー
インディアナポリス・コルツ
154 76 0 6 3 0
224位 CB ジェイソン・デイヴィッド
インディアナポリス・コルツ
122 52 0 7 2 0
214位 SS アントワン・ベセイ
インディアナポリス・コルツ
127 89 0 4 1 0
396位 FS ボブ・サンダース
インディアナポリス・コルツ
68 28 0 1 1 1


順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
48位 CB チャールズ・ティルマン
シカゴ・ベアーズ
225 81 0 9 5 1
238位 CB ネイサン・ヴァシャー
シカゴ・ベアーズ
117 45 0 5 3 0
303位 SS クリス・ハリス
シカゴ・ベアーズ
95 49 0 3 2 0
101位 FS ダニエル・マニング
シカゴ・ベアーズ
181 63 0 5 2 3



これも、ベアーズの方が上かな。


更にコルツの苦しいところは、最も成績が上であるハーパーが、
怪我のために出場を危ぶまれているところですね。


マニングは、ティルマン側は避けるが吉。


グロスマンは、真ん中にドカンと大きいパスを投げると良いのかも。


なお、スターター選手以外に目立つディフェンス選手は、以下のとおりです。

順位 選手名 ポイント タックル サック パスDef INT FUM
50位 DE マーク・アンダーソン
シカゴ・ベアーズ
223 14 13 2 0 4
123位 CB リッキー・マニング
シカゴ・ベアーズ
168 44 2 5 4 1
264位 CB マーリン・ジャクソン
インディアナポリス・コルツ
109 71 0 4 1 0



やっぱり、ディフェンスは、ベアーズの方が層が厚いですね。


・・・と、いうわけで。


まあ、全体のイメージとしては、一般的に言われていることと差はないでしょうが、
主力選手の名前は一通り挙げたわけなので、(リターナーは除きますが)
そういう個人・個人に注目して、試合を見てみたいですね。


さあ、いよいよスーパーボウルまで、あと3日。