解禁後2週間の状況



フリーエージェント交渉解禁から、2週間が経ちました。


もちろん、いろいろと動きがあるにはあるのですが、
なんとなく、個人的には、盛り上がりに欠けるなぁ、という思いもあったり。


まあ、単純に、僕が注目している選手の名前があまり出てこないから、
というだけのことなんでしょうけども。


さて、「3月9日の日記」に、「解禁後1週間の状況」を載せていましたが、
それから1週間でどういう状況となったか、改めて見てみたいと思います。


まずは、ポジションごとの契約状況。

  未決定 残留 移籍 決定率
クォーターバック 14 1 2 17 17.6%
ランニングバック 32 10 11 53 39.6%
ワイドレシーバー 23 4 11 38 39.5%
タイトエンド 15 4 7 26 42.3%
オフェンスライン 45 14 12 71 36.6%
ディフェンスライン 43 12 8 63 31.7%
ラインバッカー 60 6 11 77 22.1%
ディフェンスバック 61 9 14 84 27.4%
スペシャルチーム 12 5 2 19 36.8%
305 65 78 448 31.9%



先週時点では、決定率「22.5%」(101件)でしたので、
約1.5倍になった、というところですね。


昨年は、「解禁後2週間」ではデータを取っていなかったので、
「31.9%」が昨年と比べてどうなのかは分からないのですが、
昨年の「解禁後1週間」が「27.0%」だったことを考えると、
やはり、今年は契約の決定が遅々として進んでいないと言えそうです。


このあたりも、「盛り上がりに欠けるなぁ」という感想になる要因でしょうか。


「残留」と「移籍」の割合は、やや「移籍」の割合が増した感じ。


昨年は、最初に「移籍」の割合が高くて、徐々に「残留」が増えてきた、
という分かりやすい動きだったのですが、今年は、どういう動きなんでしょうね。


サラリーキャップ枠に空きのあるチームとそうでないチームの差が激しく、
どの選手も、高い契約を取れそうなチームに集中してアプローチした結果、
なかなか移籍の決定する選手が増えなかったのが「最初の1週間」で、
その動きが一段落し、ここに来て、妥協した選手が移籍を決定してきている、
・・・とか、なんとなく、そんな風に思えたりもします。


ポジションごとに見ていくと、どのポジションも「微増」ですが、
ワイドレシーバー選手の「移籍」が、目立って増えましたね。


なんと言っても、その動きの代表は、ニューイングランド・ペイトリオッツ
「移籍」の11人のうち、3人がペイトリオッツへの移籍になります。


次いで、フィラデルフィア・イーグルスが2人を獲得しており、
この2チームで、移籍ワイドレシーバー選手の約半分を占めていることに。


ちなみに、ペイトリオッツは、タイトエンド選手も1人獲得していますから、
如何にレシーバーに力を入れているかが、分かろうというものです。


では次に、「旧所属チーム」ごとの契約状況を見てみます。

  未決定 残留 移籍 決定率
アトランタ・ファルコンズ 8 0 3 11 27.3%
アリゾナ・カーディナルズ 15 3 2 20 25.0%
インディアナポリス・コルツ 15 1 2 18 16.7%
オークランド・レイダーズ 8 3 1 12 33.3%
カロライナ・パンサーズ 11 1 1 13 15.4%
カンザスシティ・チーフス 15 1 1 17 11.8%
クリーブランド・ブラウンズ 10 1 2 13 23.1%
グリーンベイ・パッカーズ 3 2 2 7 57.1%
サンディエゴ・チャージャーズ 7 2 1 10 30.0%
サンフランシスコ・49ers 10 3 3 16 37.5%
シアトル・シーホークス 17 3 1 21 19.0%
シカゴ・ベアーズ 6 0 2 8 25.0%
ジャクソンビル・ジャガーズ 12 1 2 15 20.0%
シンシナティ・ベンガルズ 12 2 5 19 36.8%
セントルイス・ラムズ 14 1 4 19 26.3%
ダラス・カウボーイズ 6 2 3 11 45.5%
タンパベイ・バッカニアーズ 8 2 2 12 33.3%
デトロイト・ライオンズ 8 4 2 14 42.9%
テネシー・タイタンズ 9 4 3 16 43.8%
デンバー・ブロンコス 5 2 1 8 37.5%
ニューイングランド・ペイトリオッツ 12 2 3 17 29.4%
ニューオリンズ・セインツ 12 3 2 17 29.4%
ニューヨーク・ジェッツ 6 1 1 8 25.0%
ニューヨーク・ジャイアンツ 7 1 3 11 36.4%
バッファロー・ビルズ 7 2 2 11 36.4%
ピッツバーグ・スティーラーズ 10 1 1 12 16.7%
ヒューストン・テキサンズ 14 6 2 22 36.4%
フィラデルフィア・イーグルス 4 2 4 10 60.0%
ボルチモア・レイヴンズ 7 2 4 13 46.2%
マイアミ・ドルフィンズ 11 2 7 20 45.0%
ミネソタ・ヴァイキングス 11 0 3 14 21.4%
ワシントン・レッドスキンズ 5 5 3 13 61.5%



イーグルスレッドスキンズの選手の行き先決定が、急速に進みました。


特に、レッドスキンズは、次々と残留が決まっていましたから、
喜ばしいところでしょう。


残留人数が最も多いのは、先週時点と変わらずテキサンズですが、
レッドスキンズも、それに次ぐ多さとなっています。


逆に、現時点で残留が1人もいないのは、3チーム。
ファルコンズとベアーズとヴァイキングスです。


さて、移籍していってしまった人数に目を移すと、
やはり、1番多いのは、先週時点と変わらずドルフィンズ


どんどん流出しています。


次いで多いのは、ベンガルズ


先週時点ではレイヴンズが「出て行きっ放し」と書いていましたが、
どうやら、その動きは止まっているようですね。


さて、では今週は、「新所属チーム」ごとのデータも並べてみます。

  残留 移籍
アトランタ・ファルコンズ 0 4 4
アリゾナ・カーディナルズ 3 4 7
インディアナポリス・コルツ 1 1 2
オークランド・レイダーズ 3 5 8
カロライナ・パンサーズ 1 0 1
カンザスシティ・チーフス 1 4 5
クリーブランド・ブラウンズ 1 4 5
グリーンベイ・パッカーズ 2 1 3
サンディエゴ・チャージャーズ 2 0 2
サンフランシスコ・49ers 3 5 8
シアトル・シーホークス 3 3 6
シカゴ・ベアーズ 0 0 0
ジャクソンビル・ジャガーズ 1 2 3
シンシナティ・ベンガルズ 2 0 2
セントルイス・ラムズ 1 3 4
ダラス・カウボーイズ 2 0 2
タンパベイ・バッカニアーズ 2 4 6
デトロイト・ライオンズ 4 4 8
テネシー・タイタンズ 4 2 6
デンバー・ブロンコス 2 3 5
ニューイングランド・ペイトリオッツ 2 6 8
ニューオリンズ・セインツ 3 2 5
ニューヨーク・ジェッツ 1 2 3
ニューヨーク・ジャイアンツ 1 0 1
バッファロー・ビルズ 2 3 5
ピッツバーグ・スティーラーズ 1 1 2
ヒューストン・テキサンズ 6 4 10
フィラデルフィア・イーグルス 2 2 4
ボルチモア・レイヴンズ 2 0 2
マイアミ・ドルフィンズ 2 4 6
ミネソタ・ヴァイキングス 0 3 3
ワシントン・レッドスキンズ 5 1 6
引退 0 1 1



「残留」の人数は、当然、先ほどの表と同じ数字です。


移籍してきた人数が最も多いのはペイトリオッツ
やはり、今年は、力の入れ方が違いますね。


ちなみに、先ほど、ワイドレシーバー選手が3人加入したことを書きましたが、
残留・移籍加入の8人のポジション内訳は、
ランニングバック2人、ワイドレシーバー3人、タイトエンド1人、ラインバッカー2人。


・・・偏ってるなぁ。


裏を返せば、「補強ポイント」が絞れている、ということなのかも。


次いで移籍加入が多いのは、レイダーズと49ers
ニュースを見ていても、この3チームがよく出てきていますよね。


ただし、「残留+移籍加入」の合計人数が最も多いのはテキサンズ
「残留」人数の多さが生きています。


ふと、テキサンズと契約した10人のポジション内訳も見てみたら、
これが、見事にバラバラ。


・・・つまりは、「補強ポイント」がいっぱいある、ってことになるんだろうなぁ。


先ほどのペイトリオッツのケースと見比べて、
どちらに「良い先行き」を感じるか、と言われれば、
まあ、圧倒的にペイトリオッツなんでしょうけども、
そろそろ、テキサンズの「補強」も、成果を挙げてもらいたいものです。


さて、現在のところ、まだ誰も移籍してきていないチームは7チームあります。


パンサーズ、チャージャーズ、ベアーズ、ベンガルズ
カウボーイズジャイアンツ、レイヴンズ。


というわけで。


相変わらず、「残留」も1人もいないは、誰も移籍加入してきていないは、
・・・というのが、ベアーズということになります。


なんか、最近、ベアーズ関連の悪いニュースばかり聞こえてきていますが、
やっぱり、このあたりが、「スーパーボウル敗戦チーム」のジンクスに、
つながってくるところなんでしょうかねぇ。(一応、ジンクスは破れたけど)


・・・と、本日は、こんなところで。