各チームの「キッカー状況」
プレシーズンゲーム第1週の試合が、あと数時間もすれば始まります。
この時期は、各ポジションで熾烈なスターター争い、および、
ロースター残留争いが見られるので、該当する選手の活躍度を見比べるのも、
プレシーズンゲームにおける楽しみの1つと言えるでしょう。
そんな中でも、分かりやすいポジションといえば、キッカー・パンター。
なんてったって、基本、1人ずつが残留するだけ、という分かりやすさ。
きっちりと「勝敗」が出ます。
更に、比較的しっかりとスタッツに「出来」が表れるポジションですので、
映像が無く、「Play-By-Play」観戦だけであっても、そこそこ活躍度が分かり、
選手同士を比較するのにも、もってこいです。
クォーターバックも、同様に分かりやすいのですが、
そちらは、まだ、バックアップとしての残留がありますし、
そのバックアップも、「教育係」とか「将来に期待」とか「念のため」とか、
いろいろな状況があって、ちょっとややこしさもあったり。
(まあ、それを見るのも面白いんだけど)
そんなわけで、この時期のオススメ。
キッカー・パンターのスターター争い(兼、残留争い)。
それを楽しむための下ごしらえとして、
本日は、各チームの状況を、簡単にまとめておきたいと思います。
なお、最近、キッカーもパンターも、頻繁に解雇・契約が見受けられますので、
あくまで本日時点で、ということで。
最初に、キッカー編。
その中で、まずは、昨シーズンと同じキッカーで決定しているチーム一覧を。
- アリゾナ・カーディナルズ ・・・ ニール・ラッカーズ
- サンディエゴ・チャージャーズ ・・・ ネイト・キーディング
- ジャクソンビル・ジャガーズ ・・・ ジョシュ・スコビー
- シンシナティ・ベンガルズ ・・・ シェイン・グレアム
- タンパベイ・バッカニアーズ ・・・ マット・ブライアント
- ニューイングランド・ペイトリオッツ ・・・ スティーブン・ゴストウスキー
- ニューヨーク・ジェッツ ・・・ マイク・ニュージェント
- ヒューストン・テキサンズ ・・・ クリス・ブラウン
- ミネソタ・ヴァイキングス ・・・ ライアン・ロングウェル
- ワシントン・レッドスキンズ ・・・ ショーン・スイシャム
この10人は、現時点でチームからの信頼を十分に得ている、ということが言えるのでしょう。
期待に応える活躍を見せてもらうのは、レギュラーシーズンの楽しみとして、
今回の趣旨からは、「対象外」ということで。
さて、次に。
昨シーズンのキッカーが残留しているけども、「対抗馬」もいるチーム。
その中でも、「対抗馬」がルーキーではないところを。
- インディアナポリス・コルツ ・・・ アダム・ヴィナティエリ × シェイン・アンドラス
- オークランド・レイダーズ ・・・ セバスチャン・ジャニカウスキー × タイラー・フレドリクソン
- サンフランシスコ・49ers ・・・ ジョー・ネドニー × マッケンジー・ホームブレッカー
- シアトル・シーホークス ・・・ ジョシュ・ブラウン × カート・スミス
- シカゴ・ベアーズ ・・・ ロビー・ゴウルド × ニック・ノヴァク
- バッファロー・ビルズ ・・・ ライアン・リンデル × D・J・フィッツパトリック
- ピッツバーグ・スティーラーズ ・・・ ジェフ・リード × コナー・ヒューズ
- フィラデルフィア・イーグルス ・・・ デイヴィッド・エイカーズ × E・J・カックラン
- ボルチモア・レイヴンズ ・・・ マット・ストーヴァー × リース・ロイド
レイヴンズは、他に、ブレンダン・カーニーというルーキー選手もいるようですが、
とりあえず、こちらに入れておきます。
「対抗馬」は、昨シーズンのルーキーや、NFLヨーロッパに行っていた選手、
はたまた、過去にどこかで正キッカーを務めていた選手等、様々ですが、
結構、名の通った選手が「不動のキッカー」として在籍しているチームが多いので、
「対抗馬」が残留する目は、薄いところかもしれません。
個人的には、ベアーズのノヴァクに頑張ってもらいたいんですけどねぇ。
でも、NFLヨーロッパで、全く芳しくなかったからなぁ・・・。
さて次は、昨シーズンのキッカーが残留しているチームで、
「対抗馬」が今年のルーキー、というチーム。
- カロライナ・パンサーズ ・・・ ジョン・ケイシー × アンドリュー・ウェロック
- クリーブランド・ブラウンズ ・・・ フィル・ドーソン × ジェシー・エインズワース
- グリーンベイ・パッカーズ ・・・ デイヴ・レイナー × メイソン・クロスビー
- セントルイス・ラムズ ・・・ ジェフ・ウィルキンズ × ケヴィン・ラヴェル
- デトロイト・ライオンズ ・・・ ジェイソン・ハンソン × ケニー・バード
- テネシー・タイタンズ ・・・ ロブ・ビロナス × ジョン・ヴォーン
- デンバー・ブロンコス ・・・ ジェイソン・イーラム × ブランドン・ペイス
ライオンズには、他にも、ジョン・ドゥレイニーというルーキーキッカーもいるらしいです。
これらのチームは、意外と、「対抗馬」が残る目がありそうな感じがします。
それは、「対抗馬」がルーキーだから・・・というよりも、その逆で、
「キッカーを変えたほうが良いかもしれない」と思っているチームが、
可能性を秘めているルーキーを連れてきている、ということなのでしょう。
まあ、とはいえ、変わっても1・2チームでしょうけどもね。
特にパッカーズなんかは、ドラフト6巡指名で、しかも、ドラフト前には、
「今年のナンバー1キッカー」という呼び声も高かったクロスビーですから、
最も「交代」の可能性が高いところかもしれません。
とはいえ、ドラフトで指名するくらいだから確実に残留するだろう、と思うのは早計で。
シーホークスの「対抗馬」であるスミスは、
昨年のチャージャーズドラフト6巡指名選手だったりします。
(つまり、昨シーズンに放出されていた、ということ)
残留しているキッカーの実力が試される場面、とも言えるのではないでしょうかね。
さて、実は、もう1チーム、
昨シーズンのキッカーが残留していて、「対抗馬」がルーキーであるチームがあります。
- ダラス・カウボーイズ ・・・ ニック・フォーク × マーティン・グラマティカ
なんで分けたのかと言いますと、現時点で既に、
昨シーズンのキッカー(グラマティカ)が「2番手」に落ちている、というためです。
フォークは、先ほどのクロスビーと同じく、今年のドラフト6巡指名選手。
カウボーイズは、昨シーズンもキッカー選定が迷走して、
シーズン途中から加入したのが、ベテランのグラマティカでした。
そういった経緯を考えると、今年のドラフトでキッカーを指名したのは、
「正キッカーに据える」という意思があってのことなのでしょうし、
フォークが正キッカーになることが「既定路線」と言えるのかもしれませんね。
さて、以上で27チーム。
残りの5チームは、昨シーズンのキッカーが残留していないチームになります。
その中で、まずは、今シーズンのキッカーが確定しているチームを。
- アトランタ・ファルコンズ ・・・ モーテン・アンダーセン → ビリー・カンディフ
引退した後でも引っ張り出されるアンダーセンも、もう47歳になります。
というわけで、交代は当然のことと言えるでしょう。
・・・またどこかで復帰してきそうな気がしないでもないですが・・・。
カンディフは、個人的には良いキッカーだと思うのですが、
残念ながら、あまり結果が残せていないです。
ただ、「対抗馬」もなく、すんなり後釜に収まっているのを見ると、
「おおっ、いよいよ期待できるかも!?」と思ってしまいますね。
今度こそ、頑張れっ!
さて、残り4チームをずらっと。
- ニューオリンズ・セインツ ・・・ ジョン・カーニー
- マイアミ・ドルフィンズ ・・・ オリンド・マーレイ
→ ジェイ・フィーリー × マット・プレイター
玉突き、玉突き。
もう、非常に分かりやすい「玉突き状態」です。
マーレイとタインスとフィーリーは、そのまま、すんなりと収まりそうかな。
ただ、個人的には、ドルフィンズのプレイターが、カレッジ時代に注目した選手でして、
思い入れもあり、なんとか勝ち残ってくれないかなぁ、と願っているところです。
カーニーだけは、「玉突き先」(?)がないのですが、
これは、やはり43歳という高齢のため、まあ、仕方の無いところ。
そんなわけで、1チーム、チーフスだけは、目新しい選手同士の対決となっています。
ただし、この勝負は、今年のドラフト5巡指名選手にして、
昨シーズンのオールアメリカンにも選出されていたメドロックに、
すんなりと軍配が上がりそうかも。
こちらも、先ほどのフォーク同様、
ドラフト指名を決めたときから「既定路線」だったと言えるのでしょうね。
・・・と、以上が、各チームの「キッカー状況」でした。
さて次はパンター・・・といきたかったところなのですが、
ちょっと、キッカーをまとめるのに時間を取られすぎたので、また今度。
(しばらく時間が無いので、多分、来週になります)
本日は、そんなところで。