各チームの「キッカー状況」



プレシーズンゲーム第1週の試合が、あと数時間もすれば始まります。


この時期は、各ポジションで熾烈なスターター争い、および、
ロースター残留争いが見られるので、該当する選手の活躍度を見比べるのも、
プレシーズンゲームにおける楽しみの1つと言えるでしょう。


そんな中でも、分かりやすいポジションといえば、キッカーパンター


なんてったって、基本、1人ずつが残留するだけ、という分かりやすさ。
きっちりと「勝敗」が出ます。


更に、比較的しっかりとスタッツに「出来」が表れるポジションですので、
映像が無く、「Play-By-Play」観戦だけであっても、そこそこ活躍度が分かり、
選手同士を比較するのにも、もってこいです。


クォーターバックも、同様に分かりやすいのですが、
そちらは、まだ、バックアップとしての残留がありますし、
そのバックアップも、「教育係」とか「将来に期待」とか「念のため」とか、
いろいろな状況があって、ちょっとややこしさもあったり。
(まあ、それを見るのも面白いんだけど)


そんなわけで、この時期のオススメ。
キッカーパンタースターター争い(兼、残留争い)。


それを楽しむための下ごしらえとして、
本日は、各チームの状況を、簡単にまとめておきたいと思います。


なお、最近、キッカーパンターも、頻繁に解雇・契約が見受けられますので、
あくまで本日時点で、ということで。


最初に、キッカー編。


その中で、まずは、昨シーズンと同じキッカーで決定しているチーム一覧を。



この10人は、現時点でチームからの信頼を十分に得ている、ということが言えるのでしょう。


期待に応える活躍を見せてもらうのは、レギュラーシーズンの楽しみとして、
今回の趣旨からは、「対象外」ということで。


さて、次に。


昨シーズンのキッカーが残留しているけども、「対抗馬」もいるチーム。
その中でも、「対抗馬」がルーキーではないところを。



レイヴンズは、他に、ブレンダン・カーニーというルーキー選手もいるようですが、
とりあえず、こちらに入れておきます。


「対抗馬」は、昨シーズンのルーキーや、NFLヨーロッパに行っていた選手、
はたまた、過去にどこかで正キッカーを務めていた選手等、様々ですが、
結構、名の通った選手が「不動のキッカー」として在籍しているチームが多いので、
「対抗馬」が残留する目は、薄いところかもしれません。


個人的には、ベアーズのノヴァクに頑張ってもらいたいんですけどねぇ。


でも、NFLヨーロッパで、全く芳しくなかったからなぁ・・・。


さて次は、昨シーズンのキッカーが残留しているチームで、
「対抗馬」が今年のルーキー、というチーム。



ライオンズには、他にも、ジョン・ドゥレイニーというルーキーキッカーもいるらしいです。


これらのチームは、意外と、「対抗馬」が残る目がありそうな感じがします。


それは、「対抗馬」がルーキーだから・・・というよりも、その逆で、
キッカーを変えたほうが良いかもしれない」と思っているチームが、
可能性を秘めているルーキーを連れてきている、ということなのでしょう。


まあ、とはいえ、変わっても1・2チームでしょうけどもね。


特にパッカーズなんかは、ドラフト6巡指名で、しかも、ドラフト前には、
「今年のナンバー1キッカー」という呼び声も高かったクロスビーですから、
最も「交代」の可能性が高いところかもしれません。


とはいえ、ドラフトで指名するくらいだから確実に残留するだろう、と思うのは早計で。


シーホークスの「対抗馬」であるスミスは、
昨年のチャージャーズドラフト6巡指名選手だったりします。
(つまり、昨シーズンに放出されていた、ということ)


残留しているキッカーの実力が試される場面、とも言えるのではないでしょうかね。


さて、実は、もう1チーム、
昨シーズンのキッカーが残留していて、「対抗馬」がルーキーであるチームがあります。



なんで分けたのかと言いますと、現時点で既に、
昨シーズンのキッカーグラマティカ)が「2番手」に落ちている、というためです。


フォークは、先ほどのクロスビーと同じく、今年のドラフト6巡指名選手


カウボーイズは、昨シーズンもキッカー選定が迷走して、
シーズン途中から加入したのが、ベテランのグラマティカでした。


そういった経緯を考えると、今年のドラフトキッカーを指名したのは、
「正キッカーに据える」という意思があってのことなのでしょうし、
フォークが正キッカーになることが「既定路線」と言えるのかもしれませんね。


さて、以上で27チーム。
残りの5チームは、昨シーズンのキッカーが残留していないチームになります。


その中で、まずは、今シーズンのキッカーが確定しているチームを。



引退した後でも引っ張り出されるアンダーセンも、もう47歳になります。
というわけで、交代は当然のことと言えるでしょう。


・・・またどこかで復帰してきそうな気がしないでもないですが・・・。


カンディフは、個人的には良いキッカーだと思うのですが、
残念ながら、あまり結果が残せていないです。


ただ、「対抗馬」もなく、すんなり後釜に収まっているのを見ると、
「おおっ、いよいよ期待できるかも!?」と思ってしまいますね。


今度こそ、頑張れっ!


さて、残り4チームをずらっと。

                   → ジャスティン・メドロック × アーロン・バレット

                   → オリンド・マーレイ × ブレット・ベルグストロム

                   → ローレンス・タインス × ジョシュ・ヒューストン

                   → ジェイ・フィーリー × マット・プレイター


玉突き、玉突き。


もう、非常に分かりやすい「玉突き状態」です。
マーレイタインスフィーリーは、そのまま、すんなりと収まりそうかな。


ただ、個人的には、ドルフィンズプレイターが、カレッジ時代に注目した選手でして、
思い入れもあり、なんとか勝ち残ってくれないかなぁ、と願っているところです。


カーニーだけは、「玉突き先」(?)がないのですが、
これは、やはり43歳という高齢のため、まあ、仕方の無いところ。


そんなわけで、1チーム、チーフスだけは、目新しい選手同士の対決となっています。


ただし、この勝負は、今年のドラフト5巡指名選手にして、
昨シーズンのオールアメリカンにも選出されていたメドロックに、
すんなりと軍配が上がりそうかも。


こちらも、先ほどのフォーク同様、
ドラフト指名を決めたときから「既定路線」だったと言えるのでしょうね。


・・・と、以上が、各チームの「キッカー状況」でした。


さて次はパンター・・・といきたかったところなのですが、
ちょっと、キッカーをまとめるのに時間を取られすぎたので、また今度。
(しばらく時間が無いので、多分、来週になります)


本日は、そんなところで。