チャンスをものに出来るかどうかが大事・・・なのに



NFLプレシーズンゲーム第2週、現地昨日の9試合の感想を。


まず、デンバー・ブロンコスダラス・カウボーイズの試合。


ブロンコスのQBジェイ・カトラーも、ダラス・カウボーイズのQBトニー・ロモも、
どちらも、いまいちパッとせず。


ブロンコスRBマイク・ベルもパッとせず。


・・・と、このあたりの選手がパッとしないと、僕としては面白くない展開で。


ただ、そんなに応援しているわけではないのですが、
カウボーイズRBマリオン・バーバーが大活躍だったのは、ちょっと嬉しいですね。


昨シーズン、「ランナーレーティング」1位。


つまり、僕の中での「昨シーズンのナンバー1ランニングバック」という位置付けなわけで。
ええ、サンディエゴ・チャージャーズRBラデイニアン・トムリンソンより上ですとも。


この値の妥当性を示すためにも(?)、これから、どんどん活躍してくれないとなぁ、
・・・と、そういう意味で、今シーズンの活躍には注目しております。


ああ、そうだ、レギュラーシーズンが近づいてきたので、
これらの各種「新能力指標」について、また、まとめておかないとなぁ。


なお、カウボーイズは、Kマーティン・グラマティカが51ヤードのフィールドゴールを外し、
Kニック・フォークが52ヤードのフィールドゴールに成功。


先週の試合でもそうだったのですが、てっきり、カウボーイズは、
フォークが新キッカーで「既定路線」だと思っていたら、
ちゃんと争わせているんですね。


でも、やっぱり、フォークでいいでしょう。
ようやく、カウボーイズにも、確固とした「正キッカー」が定着しそう・・・かな。


次に、デトロイト・ライオンズクリーブランド・ブラウンズの試合。


さあ、出てきましたよ。
ブラウンズのQBブレイディ・クィン


この試合は、QBデレック・アンダーソンスターターで出場し、
その後、QBチャーリー・フライ、そして、QBケン・ドーシーも登場して、
第4クォーター途中でクィンが登場する・・・という流れでした。


で、まあ、まず最初の2人が、パッとしないこと、パッとしないこと。


そりゃ、否が応でも、クィンへの期待が(相対的に)高まろうというものです。


そして、その期待に見事に応える活躍。
2シリーズを両方ともタッチダウンパスで締め、パス20回中13回成功で155ヤード獲得。


もちろん、第4クォーター終盤は、相手ディフェンスも三線級・四線級なわけで、
そのあたりは割り引いて考える必要があるでしょうが、まあ、見事でした。


これで、開幕スタータークォーターバックとして、
クィン待望論」が多く出てくることになるんだろうなぁ。


ていうか、フライ・・・。
ホント、今しっかりしないで、いつするのよ。


僕は、元々、昨シーズンのカレッジフットボールノートルダム大中心で見ていたように、
クィンは応援している選手なんですけども、
ただ、今シーズンの開幕スターターには、断固として、なってほしくないのです。


長期ホールドアウトした新人選手を、そんな待遇で活躍させたら、
来シーズン以降も、ホールドアウトが増えて増えてしょうがないじゃないかー!


頼むよ、フライ
NFLを救うと思って、頑張ってよ。(大げさ)


デトロイト・ライオンズQBのJ・T・オサリヴァンは、
今週は、先週ほどの活躍は見せませんでしたが、
それでも、1シリーズをタッチダウンに導いているので、まずまずかな。


QBダン・オーロヴスキーをしのいで「2番手」に上がったっぽいので、
次のターゲットは、スターターのQBジョン・キトナ


でも、キトナは絶好調なんだよなぁ。


とりあえず、プレシーズン中に実績を挙げておいて、
あとは、虎視眈々とチャンスを待つのみ・・・というところになれば良いか。


次は、ヒューストン・テキサンズアリゾナ・カーディナルズの試合。


カーディナルズは、QBマット・ライナートも絶好調でしたが、
先週に引き続き、QBカート・ウォーナーも絶好調。


いいですねぇ。


ウォーナーは、シーズンオフに、引退するかどうか悩んだ末、
カーディナルズバックアップとして」もう少しだけ続けることを選んだようなのですが、
そう決めたことによって、肩の力が抜けて、いい方向に働いているのかな、
・・・と、そんな風に思ったり。


レギュラーシーズンに、ウォーナーの活躍を見られないのは、やはり残念ではありますが、
その分、ライナートが頑張ってチームが強くなってくれれば、
ウォーナーとしても、嬉しいところなのでしょう。


今シーズンこそ、カーディナルズが浮上しますように。


テキサンズは、QBマット・シュアブが、なかなか良いようで。


基本的にシュアブは応援しているのですが、
QBデイヴィッド・カーがいなくなった直後、テキサンズが急に強くなるのも・・・、
・・・という複雑な気持ちは避けようがなく、ちと辛いところ。


まあ、しょうがない。
活躍するなら、どんどん活躍しちゃってください。


カーはカーで、これから頑張れば、それで良し。


次は、ニューオリンズ・セインツシンシナティ・ベンガルズの試合。


セインツのQBドリュー・ブリーズは、プレシーズンというものをよく分かってるなぁ。
もう、順調すぎるほどの右肩上がりで、レギュラーシーズンに照準を合わせています。


どうぞ、その調子で。


ベンガルズの3番手QBジェフ・ロウは、先週と同様、
この試合でも、「ラストツーミニッツ」に登場。


そして、今回は、見事にタッチダウンパスまで結び付けました。


まあ、点差が離れて、ほぼ勝負が決まっていたところだったので、
そのあたりは、割り引いて考える必要がありますが、でも、いいアピールしてますねぇ。


現在、ベンガルズの「2番手」は、QBダグ・ジョンソンなのですが、
ジョンソンは、例えば、新人に対しての「教師役」のベテランだとか、
あるいは、「将来のスターター候補」だとか、そういう位置付けでは全く無いと思うので、
ロウが「2番手」に上がれる可能性は、十分にあるのではないでしょうか。


残り2週、期待します。


次は、オークランド・レイダーズサンフランシスコ・49ersの試合。


うーん、なんでQBルーク・ゲッツィを出してくれないんだぁ・・・。
・・・お願いしますよ、マイク・ノーランヘッドコーチ。


49ersには、3番手QBショーン・ヒルにこだわる理由はないと思うんだけどなぁ。
それほどパッとしているわけでもないし。


ただ、この試合、パス成績は良くないながら、
曲りなりにも「逆転ドライブ」を率いてしまっていたので、
このままヒルが3番手決定・・・となってしまわないか、非常に不安にも思ったり。


せめて!
せめて、試合には出してあげて!


それで良い結果が残せないなら、もう、仕方がないですから。


次は、ピッツバーグ・スティーラーズワシントン・レッドスキンズの試合。


スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは、まあ、普通。


それよりも、すっかり僕の中の「注目選手」になってしまっている、
スティーラーズRBゲイリー・ラッセルが、この試合でも、まあまあ活躍。


試合終盤に、それこそ、「ラッセルシリーズ」とでも言うべきシリーズがありました。


ただ、1つ残念なのは、「ゴール前1ヤード」が取れなかったことですけどね。
タッチダウン、取ってもらいたかったなぁ。


もっともっと活躍して、中心選手にのし上がってもらいたいところです。


なお、プレシーズンゲームなので、試合結果はどうでもいいと思うのですが、
レッドスキンズが、試合終盤に典型的な「ダメパターン」をやっていたので、
ちょっと書き残しておきます。


先ほど書いた、スティーラーズの「ラッセルシリーズ」をフィールドゴールに抑え、
2点差を追いかける展開となった、試合時間残り約1分半。


自陣30ヤード地点からのオフェンスは、QBマーク・ブルネルのパスで進みながらも、
自陣38ヤード地点で「フォースダウン残り14ヤード」となり、ほぼ万事休す。


ところが、ここでブルネルが、36ヤードのパスを通して、起死回生。
おおっ、凄い。


残り時間は30秒を切りましたが、もう敵陣26ヤード地点。
十分にフィールドゴールで逆転できる圏内です。


あとは、ランで少しだけでも前に進められれば・・・。


ところが。


こんな場面でディレーオブゲームの反則。
痛い。痛すぎる「5ヤード」です。


更に、オフェンス側のパスインターフェアで10ヤード罰退。
あっという間に、敵陣41ヤード地点まで後退。


そして極めつけは、ブルネルの投げたパスがインターセプトされた・・・という。


これ、レギュラーシーズンゲームでレッドスキンズを応援していたら、
頭抱えて叫びそうなところですよ。(僕は、この対戦カードならスティーラーズだけど)


もちろん、最後の最後は、スティーラーズの良いディフェンスが効いたのでしょうが、
2つの反則は、自滅もいいところ。


「これだけは、やっちゃいけない」という典型的な例のような感じでしたね。


教訓としてください。


次は、サンディエゴ・チャージャーズセントルイス・ラムズの試合。


ラムズのQBマーク・バルジャーは、なんとなく、「巡りが悪い」感じで。


敵陣奥深く攻め込んで、味方のファンブルターンオーバー
再び敵陣奥深く攻め込んで、今度はインターセプト


うーん・・・、まあ、頑張ってください。


というか、これは、チャージャーズディフェンスを褒めた方が良いのかな。


チャージャーズのQBビリー・ヴォレックは後半に登場し、
一応、先週よりは良い出来、というところ。


でも、全然、スターターの座は脅かせないでしょうね。


まあ、QBフィリップ・リバーズも応援しているので、良いんですけども。


ラムズのQBブロック・バーリンは、この試合は試合終盤に3番手で登場したものの、
「第1投」がいきなりインターセプトだったりと、良いところは見せられず。


なお、ラムズは、今週も新人Kケヴィン・ラヴェルが登場して、
フィールドゴール全2回成功でした。


このまま、ラヴェルが正キッカーとなったりするのか・・・?


次は、シアトル・シーホークスグリーンベイ・パッカーズの試合。


「13対48」という、パッカーズのオフェンスもディフェンスも大爆発な試合で。
この調子で、レギュラーシーズンも突き進んでくれるといいなぁ。


パッカーズの「正キッカー争い」は、今週も1本ずつ成功で五分五分。
ただ、やっぱり、キック力で勝るのは、新人Kメイソン・クロスビーの方かな。


なお、シーホークスは、QBマット・ハセルベックが欠場し、
先週、なかなかの活躍を見せたQBセネカ・ウォレススターター出場。


が、今週は、パスが15回中6回しか成功できなく、
それよりも、4回サックされて2回ファンブルターンオーバーという、散々な出来でした。


うーん、せっかくの「チャンス」が、目の前にぶら下がってるのにねぇ。


さて最後に、タンパベイ・バッカニアーズジャクソンビル・ジャガーズの試合。


バッカニアーズクォーターバック陣は、先週と同じ順番で登場。
これで「決定」っぽいのかなぁ。


少なくとも、スターターがQBジェフ・ガルシアなのは、間違いなさそうですね。
結構、好調のようです。


なお、ジャガーズのQBティム・カウチは、この試合の前に解雇されました。
もうさすがに、これで引退かな。


・・・以上、現地昨日の試合の感想でした。


プレシーズンゲーム第2週は、残り2試合です。