レシーバーランキング(第1週時点)



では本日は、「レシーバーレーティング」から。

順位 選手名 レーティング 対象回 成功回 成功率 ヤード TD INT FUM
1位 WR プラクシコ・バレス
ニューヨーク・ジャイアンツ
112.5 12 8 66.7 144 3 1 0
2位 WR スティーヴ・スミス
カロライナ・パンサーズ
110.4 13 7 53.9 118 1 0 0
3位 WR ロナルド・カリー
オークランド・レイダーズ
105.9 12 10 83.4 133 1 1 0
4位 WR レジー・ウェイン
インディアナポリス・コルツ
96.9 12 7 58.4 119 2 0 1
5位 TE アントニオ・ゲイツ
サンディエゴ・チャージャーズ
94.8 12 9 75.0 107 1 1 0
6位 WR ジャヴォン・ウォーカー
デンバー・ブロンコス
85.1 15 9 60.0 119 0 0 0
7位 WR ドナルド・ドライバー
グリーンベイ・パッカーズ
66.7 12 6 50.0 66 0 0 0
8位 WR デリック・メイソン
ボルチモア・レイヴンズ
42.4 12 7 58.4 76 0 1 0
9位 RB ブライアン・ウェストブルック
フィラデルフィア・イーグルス
25.0 12 6 50.0 46 0 1 0

NFL - My New Ratings & Stats


「規定回数」は「1週あたり3回」、第5週までは「12回」です。


昨日の「キッカーレーティング」と対照的ですが、
昨シーズンは第1週時点では2人しか「規定回数」に達していなかったので、
「開幕週はパスの多い週だった」ということになるんですかね。


いや、もしかして、これが今シーズン通しての傾向になったりして・・・?


なお、上記のスタッツですが、「数え方の違い」で、
獲得ヤード数などが、公式スタッツと若干異なってくるケースがあります。


具体的には、例えば、ウェインの獲得ヤードは公式スタッツでは「115ヤード」なのですが、
これは、ファンブルした際に4ヤード後退した位置でボールを相手に押さえられた、
・・・というところまで、公式スタッツには入っているためです。
(「レシーバーレーティング」では、「ファンブルした位置」でヤード数を確定しています)


まあ、そんなに気にする必要はないと思いますが、ご了承くださいませ。


さて、これも、最初ですのでコンセプトなどを振り返っておきましょう。


 http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060621#p1
 http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060625#p1


前者が能書きで、後者が補足解説です。


これが、全ての「新能力指標」の中で、最も単純明快だと思うのですが、
要するに、パスを「投げる人」と「受ける人」は表裏一体なのだから、
QBレーティングと同じように評価したらいいんじゃないか、ってことですね。


というわけで、QBレーティングの計算方法を参考資料として挙げておきます。


 http://en.wikipedia.org/wiki/Passer_ratingWikipediaより)


今週1位になっているバレスのケースに当てはめてみますと、


 成功率    :(8 ÷ 12 × 100 - 30) ÷ 20 = 1.833
 獲得ヤード  :(144 ÷ 12 - 3) ÷ 4 = 2.25
 タッチダウン :3 ÷ 12 × 20 = 5 → 2.375 (MAX)
 インターセプト:2.375 - 1 ÷ 12 × 25 = 0.292
 合計     :(1.833 + 2.25 + 2.375 + 0.292) ÷ 6 × 100 = 112.5


・・・と、まあ、QBレーティングの計算と同じなので、そのまんまですね。


昨シーズン、ダラス・カウボーイズWRテレール・オーウェンズが、
「ドロップ率が高い」ということで、ちょっと話題になっていたことがありましたが、
その場合、イコール「成功率が低い」となり、この計算上で大きく影響してきます。


そういった意味でも、「レシーバーとしての能力」を見る値として、
妥当性があるんじゃないでしょうか。


1つ、QBレーティングと違うのは、
インターセプト」の計算のところで、ファンブルの回数も含めていることです。


もちろん、ここでの「ファンブルの回数」とは、
パスをレシーブした後にファンブルした場合だけを数えます。
ハンドオフでボールを受け渡された場合のものは含めない、ということ)


そうすると、その分、QBレーティングより全体的に低い値になるんじゃないか、
と思われるかもしれませんが、クォーターバックの「パス失敗」には、
レシーブ対象者のいない「パス失敗」(投げ捨てとか)があるので、
そのあたりで釣り合いが取れて、大体同じくらいの平均値になっていたりします。


それを踏まえての、この指標の「目安」は、以下の通り。

  • 80.0 NFLにおける平均レベル
  • 100.0 概ねリーグトップ20レベル
  • 120.0 超一流レベル
  • 140.0 歴代5位レベル



平均はQBレーティングと同じですが、
対象人数が多く、上下に散らばりが激しくなっていますので、
その分、QBレーティングより高い値が要求されることになっています。


今週のバレスの値は、この表に当てはめると、
トップ10に入っているあたりでしょうかねぇ。


もちろん、これも、「シーズンを通した値として」の目安であることは付記しておきます。


バレスは、「タッチダウン」の項目で最大値を大幅に振り切っているので、
例えば、来週・再来週あたり、1本もタッチダウンレシーブが無くとも、
このまま高いレーティングを維持しそうですね。


さて、この「レシーバーレーティング」の面白いところは、
「QBレーティングと表裏一体」であることで。


つまり、同じチームのクォーターバックレシーバーの成績は、
基本的に連動することになります。


すると、そのチームのクォーターバックのQBレーティングを基準に、
どのレシーバーが、どれくらい活躍しているのか、
もしくは、クォーターバックが上手くレシーバー陣を使いこなしているのか、
・・・というようなことも見てとれるわけです。


というわけで、現時点のQBレーティングベスト10も並べてみましょう。


 1位 146.6 トム・ブレイディニューイングランド・ペイトリオッツ
 2位 130.5 チャド・ペニントンニューヨーク・ジェッツ
 3位 128.5 トニー・ロモダラス・カウボーイズ
 4位 125.7 ジェイク・デロームカロライナ・パンサーズ
 5位 125.4 ペイトン・マニングインディアナポリス・コルツ
 6位 114.3 ベン・ロスリスバーガーピッツバーグ・スティーラーズ
 7位 113.5 マット・ハセルベックシアトル・シーホークス
 8位 113.1 イーライ・マニングニューヨーク・ジャイアンツ
 9位 102.7 ジョン・キトナデトロイト・ライオンズ
 10位 101.5 マット・シュアブヒューストン・テキサンズ


とりあえず、「規定回数」に達しているレシーバーがいるチームだけ見てみますと、
まず、バレスイーライ・マニングは、ほとんど同じ値。


これは、「規定回数」に達していない活躍しているレシーバーがいるためですが、
マニングがそれなりに頑張っていた、というように解釈してもいいでしょうね。


それ以上にクォーターバックが活躍していたと言えるのは、
パンサーズとコルツでしょう。
どちらも、「レシーバーレーティング」よりもQBレーティングの高さが目立ちます。


逆に、レシーバーの方が目立つのは、レイダーズ。


QBジョシュ・マカウンは「93.0」で12位なので、
カリーの活躍度が分かりますね。


・・・と、まあ、そんな感じで、来週以降も見ていきたいと思います。


以上、第1週時点の「レシーバーレーティング」でした。