ランナーランキング(第1週時点)
では次に、「ランナーレーティング」を。
順位 | 選手名 | レーティング | ラン回 | 成功回 | 成功率 | ヤード | TD | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | RB エジリン・ジェイムズ (アリゾナ・カーディナルズ) |
95.5 | 26 | 23 | 88.5 | 92 | 1 | 0 |
2位 | RB ショーン・アレグザンダー (シアトル・シーホークス) |
77.2 | 26 | 21 | 80.8 | 100 | 1 | 1 |
3位 | RB ウィリー・パーカー (ピッツバーグ・スティーラーズ) |
67.4 | 27 | 22 | 81.5 | 110 | 0 | 1 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
「規定回数」は「1週あたり6回」、第5週までは「24回」です。
昨シーズンの第1週時点では6人が「規定回数」に達していたので、
やはり今週は、「パスが多くて、ランが少ない」という傾向があったようです。
果たして、これが「今シーズンの傾向」なのかどうか。
なお、これも、「レシーバーレーティング」同様、
上記スタッツが公式スタッツと異なるケースがありますので、ご了承ください。
では、「ランナーレーティング」のコンセプトを。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060704#p1
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060710#p1
前者が能書きで、後者が補足解説です。
どういう考えで、このようにしたのかは、前者の日記に書いてありますが、
基本的には、「レシーバーレーティング」と同じ、
つまりは、QBレーティングと同じ思想ということになります。
最近、「2ランニングバック併用」を採用しているチームが増えてきていますが、
その場合、1人で走りまくっているランニングバックと獲得ヤードで単純比較しても、
正確にランニングバックの能力を比較できているとは言いがたいところです。
しかし、「効率」を表している「レーティング」ならば、それなりの比較が出来るので、
今の時代に合っている指標と言っても良いのではないでしょうか。
では、今週のジェイムズの値を、ここで実際に計算してみましょう。
成功率 :(23 ÷ 26 × 100 × 3 ÷ 4 - 30) ÷ 20 = 1.817
獲得ヤード :(92 ÷ 26 × 2 - 4) ÷ 4 = 0.769
タッチダウン:1 ÷ 26 × 20 = 0.769
ファンブル :2.375 - 0 ÷ 26 × 25 = 2.375
合計 :(1.817 + 0.769 + 0.769 + 2.375) ÷ 6 × 100 = 95.5
解説の日記に書いてありますとおり、「成功率」と「獲得ヤード」のところで、
パスプレーの平均・分布との違いを埋めるための調整が入っています。
今週のジェイムズは、「成功率」と「ファンブル」の項目が特に高いですね。
どうしても、ランニングバックの評価は、
獲得ヤードとかタッチダウン数とかに偏りがちですが、
「確実に前進する」とか「ファンブルが少ない」というランニングバックを、
個人的には、もっと高く評価しても良いのではないかと思っています。
今週、対象となった3人の中で、ジェイムズが最も高い値なのは、
まさしく、その考えが反映された結果だと言えるのかもしれませんね。
ただ、今週の試合で負けてしまった原因も、ある意味ジェイムズにありまして、
「ラン失敗」のうちの2回が、試合終盤に固まっていたりします。
「ランで時間を潰しにくる」と相手も分かっている中でのプレーですから、辛いところですが、
そこで、もうちょっと時間を潰せていたならば、(あと1回ファーストダウンを取れていたら)
試合に勝てていた可能性も高かったと思うので、なんとも惜しい結果でした。
さて、値の目安は、以下の通り。
- 90.0 NFLにおける平均レベル
- 100.0 概ねリーグトップ10レベル
- 110.0 超一流レベル
- 120.0 歴代5位レベル
補足解説にあるものと異なっていますが、
これは、昨シーズンの結果を踏まえて、調整したものになります。
この表に当てはめると、今週1位のジェイムズも、平均をやや上回った程度ですから、
まだまだ、活躍しているランニングバックの名前は出てきていない、ということでしょう。
来週は、かなり対象者が増えると思うので、本格的にはそれからですね。
以上、第1週時点の「ランナーレーティング」でした。