釣り合いは取れている
NFL第2週、現地日曜夕方に行われた6試合の感想を。
なお、サンデーナイトゲーム、
サンディエゴ・チャージャーズ対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合については、
水曜日にNHKのBS1で放送があるので、その後で。
さて。
とりあえず、何も「望み」が叶わなくなったわけではなく、
上手いこと、「マイナス」と「プラス」が釣り合うように出来ているようですね。
NFL観戦の神様(誰?)、ありがとうございます。
まずは、ニューヨーク・ジェッツ対ボルチモア・レイヴンズの試合から。
「Play-By-Play」観戦開始。
ジェッツKマイク・ニュージェントのキックオフがタッチバック。
・・・ドキドキ。
レイヴンズRBウィリス・マクゲイヒーが3ヤードのラン。
・・・ドキドキ。
続けて、マクゲイヒーが4ヤードのラン。
・・・ドキドキ。
そして、QBカイル・ボウラーがパス失敗。
よっしゃーっ!
・・・ああ、いやいや、パス失敗は全然「よっしゃー」じゃないけども。
とりあえず、ボウラーが出てきた時点で、今週の「賭け」は勝ちです。
13時開始の試合で、いろいろと叩きのめされていたので、
もう、これだけで、十分に救われた気分になったり・・・。
・・・で、試合結果も、レイヴンズの勝利。
ボウラーの個人成績も、パス35回中23回成功185ヤード獲得2タッチダウン。
後半に、やや失速した感はありましたが、まあ合格点でしょう。
あくまでQBスティーヴ・マクネアの代役に過ぎないですし、
マクネアの怪我が治れば、すぐに交代となることは間違いないですが、
今のボウラーには、こういう積み重ねが大事。
2・3年後に、再びレイヴンズの「エース」となるために、
今は、1歩1歩、地固めをしていってください。
来週の試合に出場するのかどうかは分かりませんが、
また出場できるようなら、注目して見ておきたいと思います。
一方、初スターター出場のジェッツQBケレン・クレメンス。
さてさて、どんなクォーターバックなのか、と見ていたのですが。
第4クォーターに、17点差から7点差まで追い上げ、
しかも、同点まで「あと7ヤード」までいったのは良かったと思いますが、
全体的には、あんまり良い印象は残らなかったかなぁ。
とりあえず、判断は保留で。
今のところ、まだあんまり「応援したい」という気持ちは出てないです。
次に、オークランド・レイダーズ対デンバー・ブロンコスの試合。
レイダーズは、QBダンテ・カルペッパーが出場か、と言われていましたが、
結局、QBジョシュ・マカウンが出場してきました。
まあ、どちらでもいいけど、とにかく良いところは見せてね。
ただ、試合はブロンコスに勝ってもらいたいけども。
・・・というのが、僕のこの試合に対するスタンスだったわけですが。
前半、マカウンはパス8回中5回成功12ヤード獲得2インターセプト。
うわぁ・・・。
これはちょっと・・・。
レイダーズの「クォーターバック事情」の行方が非常に心配になってしまうところですが、
まあ、とりあえず、しょうがないです。
「3対17」でブロンコスが勝っているので、このままブロンコスには勝ってもらって、
あとは後半、マカウンが、ちょっとは良いところを見せてくれないかな。
・・・とか、思って見ていたのですが。
なんと、後半、レイダーズが怒涛の追い上げ。
第4クォーター途中で「20対17」と逆転してしまったのでした。
マジか。
で、これがマカウンの活躍によるものなら、まだ良いのですが、
マカウン自身は、後半3本しかパスを成功させていないですし、
(そのうち1本は、タッチダウンパスではありましたが)
「20対20」となった後の第4クォーター終盤に、
もう少しで勝ち越しフィールドゴール圏内・・・というところで痛恨のインターセプト。
・・・えーっと・・・、僕的に、何も嬉しいことがないんですけども・・・。
オーバータイムでは、52ヤードフィールドゴール挑戦という、
「レイダーズ勝利」の瀬戸際までいきましたが、
レイダーズKセバスチャン・ジャニカウスキーが、これを失敗。
(ちなみに、このドライブでも、マカウンは1本もパスを成功させていません・・・)
その折り返しのブロンコスのオフェンスが敵陣6ヤード地点まで達し、
なんとか「ブロンコス勝利」で終わったのが、僕にとっての救いでした。
いやぁ、肝を冷やしたなぁ。
ブロンコスが、後半にこんなに苦戦した理由は、1つには「反則」があります。
この試合、ブロンコスの反則の数は、決して多くなかったのですが、タイミングが悪い悪い。
第3クォーター最初のドライブで、ブロンコスは敵陣24ヤード地点まで攻め込み、
ここで、QBジェイ・カトラーがタッチダウンパス。
・・・かと思ったら、オフェンスパスインターフェアで無効になった上、10ヤード罰退。
後から振り返れば、ここがケチの付き始め。
次のプレーで7ヤード前進し、なんとかフィールドゴール圏内には入ったのですが、
ここでKジェイソン・イーラムは、45ヤードフィールドゴールに失敗したのでした。
「10ヤード罰退」が影響していることは言うまでもありません。
そして、折り返しのレイダーズオフェンスがタッチダウン。
更に、オンサイドキックの奇襲が成功してしまいます。
このときは、ブロンコスディフェンスが踏ん張って、パントに追い込んだのですが、
8ヤード地点からという苦しい位置からのオフェンスを強いられてしまいました。
ここで、カトラーは17ヤードのパス成功。
・・・かと思ったら、ホールディングの反則で無効、そして、4ヤード罰退。
そして、その2プレー後。
カトラーがエンドゾーン内でサックされてしまいます。
セイフティ。
・・・ホント、反則ってのは怖いですね。
この後、インターセプトリターンタッチダウンを喫して逆転を許したりと、
カトラー自身の調子がいまいちだったのも苦戦の一因でしょうが、
まあ、とにかく負けなくて良かった、というところでしょう。
とりあえず、僕もホッと一息。
来週以降、頑張ってください。
レイダーズは・・・、来週は怪我の有無に関わらずカルペッパーになるのかな。
ああ、「QBジャマーカス・ラッセル待望論」が、いよいよ大きくなってきそうだ・・・。
では次に、シアトル・シーホークス対アリゾナ・カーディナルズの試合。
実は、この試合も、さっきの試合と同じような試合展開となっていました。
最終得点も、全く同じ「20対23」だし。
カーディナルズも、前半の様子なら、もうちょっと楽に勝てると思っていたのですが、
第3クォーターあたりに、急にQBマット・ライナートのパスが乱れ始めたのが、
一旦逆転を許す原因となったように思います。
第4クォーターには、再び良くなってましたけどね。
しかし、危なかったです。
「20対20」の同点、残り時間2分を切ったところで、
シーホークスに36ヤード地点まで攻め込まれ、
このままでは、試合終了とともに勝ち越しフィールドゴール成功、
・・・というシナリオが見え初めてきたところでしたが、
ここで、シーホークスQBマット・ハセルベックが痛恨のファンブルを喫して、
カーディナルズとしては、九死に一生を得ました。
のみならず、カーディナルズRBエジリン・ジェイムズが、
6ヤード・7ヤード・7ヤード・2ヤードと、立て続けに前進を続け、
逆に、ほぼ試合終了と同時に、カーディナルズが勝ち越しフィールドゴールに成功。
ジェイムズは、この試合、128ヤード獲得という活躍でしたが、
何より、この最終盤の活躍が値千金だったと思います。
移籍初年度の昨シーズンは、ちょっと「あれ?」と思うところも多かったのですが、
第1週でも結構活躍していましたし、
今シーズン、ジェイムズは、かなり期待できるかもしれませんね。
ジェイムズがコンスタントに活躍できれば、
カーディナルズの成績が向上するのは間違いないはずです。
いよいよか!?
いよいよ今シーズン「こそ」なのか・・・!?
期待します。
次に、ダラス・カウボーイズ対マイアミ・ドルフィンズの試合。
この試合は、割とカウボーイズが点差を付けて勝ちましたが、
QBトニー・ロモの出来自体は、あまり良くなかったですね。
2タッチダウンを挙げてはいますが、パス成功率は50%を切っているし。
この試合は、何より、ドルフィンズQBトレント・グリーンから4インターセプトを奪った、
ディフェンス陣の活躍が大きかったのだと思いますが、
オフェンス陣の中では、RBマリオン・バーバーが活躍していたと思います。
昨シーズンから何度も書いていますが、
「カウボーイズの勝利には、バーバーの活躍が必須」と思っているので、
こうやって、今シーズンも調子が良いところを見られたのは何より。
スターターじゃないですし、話題性も乏しくて埋もれがちですが、
カウボーイズが勝つときには、必ずバーバーが活躍していると思いますので、
是非、注目しておいてください。
次に、カンザスシティ・チーフス対シカゴ・ベアーズの試合。
この試合の、個人的「最注目点」は、試合残り時間約3分30秒から始まった、
チーフスの最後のオフェンスシリーズ。
10点差を追いかけている場面だったのですが、
QBデイモン・ファードがサックを喰らって、どうやら怪我をしてしまったようで、
控えQBブローディ・クロイルが出場してきました。
すると、立て続けに4回連続パスを成功し、一気に敵陣奥深くまで攻め込んだのです。
残念ながら、最後はパスレシーブしたRBマイケル・ベネットがファンブルしてしまい、
ここで万事休すとなってしまったのですが、
なかなか良いところを見せられたのではないでしょうか。
プレシーズンゲームのときに注目していたように、
僕は、チーフスのクォーターバックは、クロイルになってもらいたいと望んでいました。
(ファードも嫌いじゃないんですけどもね)
このまま、来週以降もクロイルが出場してきてくれないかなぁ。
そうなったら、俄然、チーフスを応援していきたいところです。
さて最後に、ミネソタ・ヴァイキングス対デトロイト・ライオンズの試合。
この試合は、日曜夕方の6試合のうちで、
唯一、結果が「希望どおり」とならなかった試合でした。
そして、結果もですが、内容的にも残念なことに。
というのも、ライオンズは、QBジョン・キトナが脳震盪を起こしたらしく、
第2クォーター途中からJ・T・オサリヴァンが出場してきていたんですよ。
僕はこの試合、ヴァイキングスを応援して見ていましたが、
オサリヴァンには、NFLヨーロッパのワールドボウル以降、結構注目してきていましたので、
これは頑張ってもらいたいところだなぁ、と、そんな気持ちに切り替えました。
ところが、ちと、いまいち。
タッチダウンも挙げましたが、2インターセプトを喫し、
更に、ファンブルして相手にリターンタッチダウンされてしまったりもしており、
ヴァイキングスに追いつかれてしまったのでした。
・・・このあたり、元々ヴァイキングスを応援して見ていたので、
「追いつかれてしまった」のか「追いついた」のか、
気持ち的にも、非常に微妙なところでしたが。
そして、そんなオサリヴァンの出来に耐えかねたのか、
第4クォーターの途中で、(脳震盪を押して)キトナが再登場。
残念ですが、そうなったら、僕は再びヴァイキングス応援に戻るだけです。
そして、ヴァイキングスはオーバータイムで敗戦・・・。
・・・なんですか、この「裏目」っぷりは・・・。
なんとも居たたまれない気分となった、そんな試合でした。
オサリヴァンは、「シンデレラ」となれる存在だと思っていましたが、
ちょっと、今日の出来で、それが遠ざかってしまったかもしれません。
(ライオンズのホームゲームだったし、少なくともファンの心証は悪いだろうなぁ・・・)
ただ、以前に書きましたように、
オサリヴァンは、ほんの2ヶ月ちょっと前にライオンズと契約したばかりの選手。
それでNFLの試合出場を果たしてしまったのですから、「何か」を持っている感はあります。
またここから頑張ってください。
さて、ヴァイキングスの「敗因」は、QBターヴァリス・ジャクソンの乱調でしょうね。
4インターセプトは、きついです。
それから、「Play-By-Play」観戦をしているときには、
なんでもっとランプレーを出さないんだろう・・・と思っていたものですが、
それでも、RBエイドリアン・ピーターソンは20回走っているんですね。
ただ、やはり感覚的には、もっとランプレーを増やした方が、
ヴァイキングスオフェンスは良いような気がしているので、
「第2ランニングバック」の更なる起用と活躍が必要となってくるのかもしれません。
ピーターソンを生かすためにも。
なお、ヴァイキングスは、オーバータイムにジャクソンが1プレーだけ出て、
次のプレーから、QBブルックス・ボウリンジャーに代わっていました。
なんだろう。
こちらも怪我をしてしまったのでしょうか。
今シーズンは、開幕週もそうでしたが、
やけに、クォーターバックの怪我のニュースが多いような気がしますねぇ。
スターター選手の怪我で、控え選手が登場することになって、
その控え選手を応援する・・・ということが多い僕ですが、
もちろん、選手の怪我を望んでいるわけではありません。
先週の試合で、ビルズTEケヴィン・エヴェレットの酷い怪我がありましたように、
アメフトと怪我は、どうしても切り離せないものではありますが、
なるべく、怪我のニュースは聞きたくないものです。
以上、第2週日曜夕方の6試合の感想でした。