気になった「作戦」×2



アトランタ・ファルコンズKマット・プレイターが解雇されました。


残念ですが、ここまで2試合、全く精彩を欠いていたので仕方なし。
でも、くじけないで頑張ってください。


そして、ファルコンズは、47歳のKモーテン・アンダーセンと契約。


>引退した後でも引っ張り出されるアンダーセンも、もう47歳になります。
>というわけで、交代は当然のことと言えるでしょう。

>・・・またどこかで復帰してきそうな気がしないでもないですが・・・。


・・・とか8月に書いていましたが、まさか本当に復帰してくるとは。
まあ、古巣ですし、当面の「つなぎ」のような気もしますけども。


こうなったら、「50歳で現役!」を目指して、頑張ってくださいませ。


ただ、未だに納得いかないのは、なんでKビリー・カンディフじゃダメなのか、ということで。


プレイターのことを応援しているので、こういう指摘も忍びないですが、
そもそも、プレシーズンゲーム第3週まで調子の良かったカンディフを、
そのまま起用し続けていれば、この「迷走」もなかっただろうに。


・・・ホント、納得いきません。


さて、では、NFL第2週マンデーナイトゲームNHKBS1で放送していた、
ワシントン・レッドスキンズフィラデルフィア・イーグルスの試合の感想を。


プレシーズンゲームの出来の良さから、「今シーズン、期待できそうかも」と、
楽しみにしていた、レッドスキンズQBジェイソン・キャンベルですが、
そういえば、ここまで、「Play-By-Play」を見てきただけで、
まだ1度も、プレーしているところを見たことは無かったのでした。


いやぁ、いいですね、キャンベル


もちろん、良くないところも散見されましたが、それは「経験不足」だと思えば。


何より、パスのタッチが良くて、よく「良いパス」のときに言われる、
レシーバーの手は届くけど、相手ディフェンスの手は届かない」という位置に、
上手く投げ込んでいたように思います。


先週はタッチダウンパスが無く、
インターセプトの数が先行していることを指摘されていましたが、
こういうタッチのパスを投げ続けられれば、
すぐにタッチダウンパスが先行するようになるでしょう。


今後も非常に楽しみです。


そんな期待感も含めつつ見ていたので、
やや地味目の展開ながら、個人的には楽しめた試合でした。
(まあ、応援しているチームが勝てば、大体、楽しいんだけども)


試合展開の中で気になった点は2つ。


まず、前半の最後、レッドスキンズが敵陣1ヤード地点まで攻め込みながら、
「反則×3」で下げられた挙句に、タッチダウンパスを通したところですが。


まあ、「かえって下がったことでスペースが出来て良かった」というのは、
ただの結果論として。


そもそもは、その前のプレーで、WRアントワン・ランドルエルが、
無理に前進しようとして、時計を止められなかったことが、混乱の始まりでしたね。
あれは、コーチから怒られただろうなぁ。


で、2回反則があった後に、フィールドゴールスペシャルチームが出て、
イーグルス側がタイムアウトを取ったら、またオフェンスチームが出てきた、
・・・というのを見て、「ベンチも迷ってるのか?」と言われていましたが、
あれ、実は、上手い作戦だったんじゃないでしょうか。


ああいう場面では、相手側がタイムアウトを取るのは常套手段ですので、
それを逆手にとって、その間に作戦を練っておく、という。


2回続けての反則で、ちょっと落ち着く時間も欲しかったですしね。


もちろん、タイムアウトが無かったら、そのまま蹴れば良いと考えていたのでしょうが、
かなりの確率で相手がタイムアウトを取るであろうことを想像していたはず。


その後で、また反則を犯してしまったので、
「バタバタ感」だけが印象に残ってしまいましたが、
タッチダウンパスを決められたのは、あの「フィールドゴールフェイク」があったからこそ、
・・・という気がしています。


こういうやり取りを見るのも、また、楽しいものですね。


それから、もう1つは、試合終盤。
イーグルスが、11点差を追いかける場面で、フィールドゴールを蹴った場面。


あの場面は、ギャンブルにいくべきだったのか、どうなのか。


ここで、まず、「つい先ほどはギャンブルしたのに、なんで、ここではしないのか」、
というのは、論点が違うと思います。


敵陣37ヤード地点では、フィールドゴールを蹴るのは辛すぎですし、
ここで攻撃権を明け渡したら、もう万事休す。
ギャンブルにいくしかありません。


しかし、後のものは、敵陣4ヤード地点。


タッチダウンまであと少し」という地点であるのも、もちろんですが、
「確実にフィールドゴール」という地点でもあります。


ただ、これ、微妙なのは、「10点差」じゃないところなんですよね。
10点差だったら、間違いなく、フィールドゴール選択が「正しい」と言えると思います。


同点にするためには、タッチダウン1本とフィールドゴール1本が必要。
だから、そのうち1つを先に選択しただけ。


・・・と、そういう考えです。


「最悪」なのは、ここでギャンブル失敗して、
完全に「勝利の目」を潰してしまうことですから。


ただ、11点差だと、ツーポイントコンバージョンの成否が関わってくるため、
タッチダウン2本」が必要になってくる可能性も、そこそこ高い確率で存在します。


だから、フィールドゴールを先に成功させることが、有効なのかどうかは微妙なところ。
ましてや、「タッチダウンまであと少し」まで迫ってましたからねぇ。


・・・うーん、やっぱり、これは分からないです。
どっちも間違ってなくて、あとは考え方次第、というところなのかな。


今回の場合、ファンは「あそこでギャンブルにいっていれば・・・」と思ったのでしょうが、
逆に、もしギャンブルにいって失敗していたら、
フィールドゴールにしておけば・・・」と思いたくなるのではないでしょうか。


少なくとも、あそこでフィールドゴールにしたおかげで、
残り時間わずかになるまで、ファンは「勝敗の行方」を楽しめたわけですから、
そういう意味では、「正しい選択だった」と言えるのかもしれませんね。
(「負けたら一緒だ」って言われそうだけど・・・)


以上、第2週マンデーナイトゲームの感想でした。