週間オフェンスラインMVP(第2週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第2週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | オフェンスライン ポイント |
ラン | パス | 反則 | |
---|---|---|---|---|---|
LT | マット・ライト (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
47 | 34 | 13 | 0 |
LG | ロブ・シムズ (シアトル・シーホークス) |
26.5 | 24 | 2.5 | 0 |
C | ケヴィン・マワイ (テネシー・タイタンズ) |
31 | 32 | -1 | 0 |
RG | ジリー・エヴァンズ (ニューオリンズ・セインツ) |
35 | 34 | 1 | 0 |
RT | ケヴィン・シャファー (クリーブランド・ブラウンズ) |
27 | 20 | 7 | 0 |
オフェンスが好調だったチームの選手が並んでいる・・・と思ったら、
セインツの選手が入っているのは、ちょっと意外かも。
パスオフェンスも不調でしたが、ランも獲得ヤード100ヤード切ってるし。
ただ、この結果を見ると、ヤード数が出ていなかっただけで、
ランで前進させることは出来ていた、ということになります。
となると、不調なのはオフェンスラインではなくランニングバック、
と言えるのかもしれませんね。
さて、チームがバラバラの上記5人の中で、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
先週に引き続き、絶好調のペイトリオッツから、今週は左タックルのライトです。
ライトは、先週も「ベストオフェンスライン選手」の5人に入っていましたが、
昨シーズンの第13週と第16週でも入っており、
一昨年のシーズンから記録し始めたこのコーナーにおいて、通算4回目の選出にして、
初の「週間オフェンスラインMVP」受賞となります。
というか、レギュラーシーズンだけで考えると、
ここ7週間のうちに4回選出なわけですから、
如何に、今勢いのあるオフェンスライン選手なのかということが、よく分かりますね。
(「勢いのある」って言葉が、オフェンスライン選手に妥当なのかは分からないけど)
ライトは、2001年にペイトリオッツにドラフト2巡指名され、NFL入り。
その年、レギュラーシーズンで14試合(スターターとしては12試合)に出場すると、
そのままスーパーボウルでもスターター出場を果たし、
ルーキーイヤーから、中心メンバーとして、スーパーボウルの美酒を味わうという、
素晴らしい実績を残しています。
しかも、ポジションは左タックル。
この年、急遽ペイトリオッツオフェンスを率いることになったQBトム・ブレイディを、
しっかりと守っていたのが、このライトなのですから、
その貢献度は、計り知れません。
当然、翌年からは全試合にスターター出場。
そして、もちろん、2003年・2004年でのスーパーボウル制覇も、
スターター出場として味わうことになります。
まさしく、「強いペイトリオッツ」の立役者ですね。
ただ、その翌年の2005年、第3週の試合中に怪我を負ってしまい、
翌週以降は試合出場できず。
ロースターには残り続けていましたが、結局、回復までは至らず、
12月の中旬を過ぎてから、インジャリーリザーブ入りするという、
そんな憂き目にあってしまいました。
ただ、昨シーズン復帰すると、再び全16試合にスターター出場。
のみならず、初めてプロボウルにも選出されています。
・・・とまあ、どこから見ても文句の付けようの無い、このキャリア。
プロ7年目ですが、やることは全てやり尽くしてしまっているような。
そんな中、最初に書きましたように、現在絶好調なわけですから、
そりゃ、ペイトリオッツのオフェンスは強いわ・・・という感じでしょうかね。
今シーズンのペイトリオッツは、ワイドレシーバーの大幅補強が話題になりましたが、
そのワイドレシーバーたちが活躍できるのも、しっかりしたオフェンスライン選手、
中でも、クォーターバックのブラインドサイドを守る左タックル選手が、
素晴らしい活躍をしているからこそ、と言えます。
ペイトリオッツのオフェンスを見る際には、
そのことを頭において、見ておきたいところですね。
さて、第2週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位(比) | 選手名 | オフェンスライン ポイント |
試合数 | ラン | パス | 反則 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位(↑) | LT マット・ライト (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
85 | 2 | 56 | 29 | 0 |
2位(↓) | LG ローガン・マンキンズ (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
76.5 | 2 | 62 | 14.5 | 0 |
3位(↑) | C ケヴィン・マワイ (テネシー・タイタンズ) |
68 | 2 | 70 | -2 | 0 |
4位(↑) | RG ベンジー・オルソン (テネシー・タイタンズ) |
62 | 2 | 64 | -2 | 0 |
5位(→) | LG ジェイコブ・ベル (テネシー・タイタンズ) |
55 | 2 | 64 | -2 | -7 |
6位(↑) | LG ロブ・シムズ (シアトル・シーホークス) |
54.5 | 2 | 50 | 4.5 | 0 |
7位(↓) | C ダン・コッペン (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
52.5 | 2 | 38 | 14.5 | 0 |
8位(↑) | RT ニック・ケイザー (ニューイングランド・ペイトリオッツ) |
45 | 2 | 16 | 29 | 0 |
8位(→) | LG マイク・ウォール (カロライナ・パンサーズ) |
45 | 2 | 38 | 7 | 0 |
10位(↑) | C クリス・スペンサー (シアトル・シーホークス) |
44.5 | 2 | 40 | 4.5 | 0 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
「週間オフェンスラインMVP」のライトが1位に浮上し、
先週1位だったマンキンズが2位。
先週2位だったGスティーヴ・ニールが13位に降下していますが、
代わりにケイザーが8位に上がってきていて、
結局、ペイトリオッツ選手がベスト10に4人と、
まあ、どのチームのオフェンスがこの2週間で最も好調だったのかが、
よく分かるところですね。
他には、タイタンズの選手が3位から5位に3人。
値の詳細を見ると、ランオフェンスの好調さが分かります。
パスオフェンスの不調さが、足を引っ張ってますが・・・。
ま、これも「イメージどおり」なところでしょうか。
それから、シーホークスからも2人。
これは、ちょっと意外なところかな。
・・・というように、シーズン序盤は、どうしても同じチームの選手が、
同じような値で偏ってしまいますが、そんな中での違いを見ていくのも、面白いところですね。
以上、第2週の「オフェンスラインスタッツ」でした。