噛み合ったり、噛み合わなかったり



NFL第4週、日曜日の試合の感想を。


かなり気分良く、13試合の観戦を終えたのですが、
振り返ってみると、実は、「希望どおり」だったのは半分以下だったんですよね。


なんというか、如何に、「ジョーイ・ハリントン」が、
今の僕にとって、重要な位置を占めているのかが、よく分かる話です・・・。


・・・思い入れってのは、大事ですよね。


で、まあ、「GAORA」で放映していた、
ヒューストン・テキサンズアトランタ・ファルコンズの試合から、
振り返ってみようかと思うのですが。


ただ、なんというか、そんなに「書きたい」と思うようなことは無かったです。


終盤、ファルコンズディフェンスの「内紛」(?)が見られたのは心配になりましたが、
それを除けば、非常に安心して見ていられる内容。


なんか、「強いチームが普通に勝った」という感じがしました。


・・・実際は、3連敗後の初勝利ですけどね。


ファルコンズオフェンスで、ちょっと心配だった点を挙げるとすると、
RBウォリック・ダンの調子。


プレシーズン中から書いていますが、どうも、ダンの調子の悪さが、
今シーズンは、ずっと気になっています。


いや、中には、凄く良いプレーもあるんですけども。


ただ、どうにも「成功率」が良くない。
ノーゲインロスで終わることが多いのです。
特に、中央突破は壊滅的。


まだ怪我の影響が残っている、ということなのでしょうか。
(もしくは、オフェンスラインの責任も大きいのかもしれませんが)


この試合では、ハリントンのパスが、ちょっと出来すぎなくらい噛み合っていたので、
ダンのランでロスしても、直後にパスでファーストダウンを取ったり、
フィールドゴール圏外に離れかけたところをパスで圏内に戻したりと、
事なきを得ていましたが、毎試合そうもいかないでしょうから、
なんとか、今後、安定してきてもらいたいものです。


さて、あまり時間が無いので、気になった試合だけピックアップして書いていきますが、
次は、ピッツバーグ・スティーラーズアリゾナ・カーディナルズの試合。


やっぱり、今シーズンのスティーラーズQBベン・ロスリスバーガーは、分からんなぁ。


先週の試合を見た感じだと、「結構良くなってきたかも」と思えたんですけども。
今週は、また逆戻り。


試合全体でのパス成功率も良くありませんでしたが、
「最悪」だったのは、第3クォーターの最後でしょう。


ファンブルからのターンオーバーで、
敵陣4ヤード地点からのオフェンス開始という、絶好のチャンス


このとき、「7対7」の同点でしたから、
まずは、リードを奪うことは確定といったところです。


なのに。
その3プレー目。


パスを投げてインターセプト


いやぁ、ここでインターセプトだけは、やっちゃいけないでしょう。


ここでフィールドゴールを成功させていれば、
確実に、試合展開は変わっていたと思います。


勿体無い。


先週の試合では、大事にパスを投げている様子が見られたのですが、
もしかしたら、ちょっと過信しすぎているのかもしれませんね。


ただ、この場面、そもそもは、「エンドゾーンまで残り4ヤード」だったのに、
ランプレー2回でタッチダウンを取れなかったことも、痛かったです。


先ほど、ファルコンズのダンの「成功率」が低い、ということを書きましたが、
スティーラーズRBウィリー・パーカーも、同じような感じでした。


先週の試合の感想で、ランオフェンスに「ゴリゴリ」感が無い、ということを書いていましたが、
まさしく、その「短所」が出てきたのではないでしょうか。


ああ、早くRBゲイリー・ラッセルが出てきてほしいなぁ。


ちなみに、ラッセルは、別に「巨漢」ってわけじゃありませんので。
あくまで、プレシーズンゲームの「Play-By-Play」を見て、
「ゴリゴリ進んでくれそう」と、勝手に思っているだけです。
(ちょっと待たされすぎて、期待が過大になってきている感ありですが)


対するカーディナルズは、先週の試合と同じように、
スターターはQBマット・ライナートでしたが、途中でQBカート・ウォーナーに交代、
その後またライナートが登場する、というオフェンス。


面白いですね。


僕にとって何が嬉しいって、どちらも応援しているクォーターバックである、ということで。
1粒で2度おいしい(?)です。


ライナートは、相変わらず「いまいち」なところが見られましたが、
第4クォーター(再登場時)には、タッチダウンドライブを率いており、
この「クォーターバック途中交代制」は、非常に上手くいっていると言ってよいのでしょう。


今後も、ちょっと楽しみですね。


次は、カンザスシティ・チーフスサンディエゴ・チャージャーズの試合。


チャージャーズは、RBラデイニアン・トムリンソンが、ようやく活躍。
・・・し始めたと思ったら、QBフィリップ・リバーズが崩壊。


噛み合ってません。


噛み合わないと、ここまで上手くいかないものなんだなぁ。


今シーズンのチーフスオフェンスに、
ここまでやられるチャージャーズディフェンスというのも、
今のチャージャーズの「噛み合わなさ」を表しているように思います。


果たして、今後、噛み合ってくれるかどうか・・・。


もう1つ。


今週も、「クォーターバックの怪我」が出てしまいました。


シアトル・シーホークスサンフランシスコ・49ersの試合。


49ersのQBアレックス・スミスが、試合開始3プレー目で怪我をして、試合から退きました。
先週のバッファロー・ビルズQBのJ・P・ロスマンと同じような感じです。


代わりに登場してきたのは、QBトレント・ディルファー


このディルファーが、前半だけで5サックという、目も当てられない状況。
最終的には、パス成功率36.4%、2インターセプトという、
散々な結果にもなってしまいました。


これは、ディルファーの出来が悪かった、ということもあると思うのですが、
他に、あまりにも「スミスでいく」という気持ちが強すぎて、
違うクォーターバックでの練習を軽視しすぎていた、
・・・という原因もあるのではないかと思いました。


そう僕が思うのは、49ersがプレシーズンゲームで、
「第4クォーターバック」だったQBルーク・ゲッツィに1プレーもさせなかったことに対し、
未だに納得がいかない気持ちを抱いているからなんですけどもね。


今の49ersには、控え選手に練習時間を回すような余裕がなかった、
ということなのかもしれませんが、そのツケが、
ここで回ってきているように思うのですが、どうでしょうか?


しかし、「サック」という意味で言うと、それより凄い試合がありました。


フィラデルフィア・イーグルスニューヨーク・ジャイアンツの試合。


イーグルスのQBドノヴァン・マクナブは、この試合、12サック


12って。


「被サック王」(?)の元テキサンズ・現カロライナ・パンサーズQBデイヴィッド・カーでも、
そんなにサックされた試合はなかったんじゃないか・・・?


マクナブも、怪我をしがちなクォーターバックなので、
こんなにサックされていると、心配になってしまいます。
(この試合は、最後まで出続けていましたが)


そうそう、そのパンサーズのカーは、今週の試合でスターター出場してきました。


どうやら、QBジェイク・デロームは、当初の見込みよりも、重い症状のようで、
今後、手術が必要になってくるかもしれない、とのことです。


心配です。


そして、カーは、今週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で、パス成功率50%以下。


・・・心配です。


さて、最後に、NHKBS1で放送していた、
デンバー・ブロンコスインディアナポリス・コルツの試合について。


コルツ、強いですね。


以上。


・・・まあ、他に言うこともないでしょう。


ああ、1つ思ったのは、解説の中で、
ブロンコスディフェンスが奥を完全にカバーしているから、
 QBペイトン・マニングは、短いパスを投げざるを得ない」、
というようなことを言われていたことに対して。


確かに、そういうこともあるのかもしれませんが、そうじゃなくても、
今シーズンのマニングは、かなり「短いパス」を重要視しているように思います。


ワイドレシーバーよりもタイトエンドダラス・クラーク)を頼りにしている、
・・・というのも、その表れで。


これまで、タイトエンド選手をレシーバーとして頼りにする、というのは、
どちらかといえば、「若手」だとか「パス能力が未熟」だとか、
そういうクォーターバックにありがちな傾向だったと思います。


しかし、マニングや、あるいはダラス・カウボーイズのQBトニー・ロモが、
タイトエンド選手を頼りにするパスオフェンス」を率いて、
(もちろん、それぞれ、ワイドレシーバー選手も活躍していないわけではないのですが)
そして、開幕から(かなりの強さで)4連勝を挙げているという事実は、
今のNFLで「あるべきオフェンス」の、1つの傾向を表しているのではないかと、
そんな風に考えるようになってきました。


ちょっと、今後、注目して見ていきたい点です。


以上、NFL第4週、日曜日の試合の感想でした。