いよいよ始まったなぁ



では、続けてカレッジフットボールの話題を。


第5週終了後の「AP通信」ランキングを見てみます。


 1位(2位↑) LSUSEC) 5勝0敗
 2位(1位↓) USCPac-10) 4勝0敗
 3位(6位↑) カリフォルニア大Pac-10) 5勝0敗
 4位(8位↑) オハイオ州立大Big Ten) 5勝0敗
 5位(9位↑) ウィスコンシン大Big Ten) 5勝0敗
 6位(18位↑) 南フロリダ大Big East) 4勝0敗
 7位(12位↑) ボストンカレッジACC) 5勝0敗
 8位(14位↑) ケンタッキー大SEC) 5勝0敗
 9位(4位↓) フロリダ大SEC) 4勝1敗
 10位(3位↓) オクラホマ大Big 12) 4勝1敗
 11位(16位↑) 南カロライナ大SEC) 4勝1敗
 12位(15位↑) ジョージア大SEC) 4勝1敗
 13位(5位↓) 西バージニア大Big East) 4勝1敗
 14位(11位↓) オレゴン大Pac-10) 4勝1敗
 15位(17位↑) バージニア工科大ACC) 4勝1敗
 16位(19位↑) ハワイ大WAC) 5勝0敗
 17位(20位↑) ミズーリ大Big 12) 4勝0敗
 18位(23位↑) アリゾナ州立大Pac-10) 5勝0敗
 19位(7位↓) テキサス大Big 12) 4勝1敗
 20位(24位↑) シンシナティ大Big East) 5勝0敗
 21位(10位↓) ラトガース大Big East) 3勝1敗
 22位(13位↓) クレムソン大ACC) 4勝1敗
 23位(圏外↑) パーデュー大Big Ten) 5勝0敗
 24位(圏外↑) カンザス州立大Big 12) 3勝1敗
 25位(25位→) ネブラスカ大Big 12) 4勝1敗


圏外に去ったのは、以下の2校。


 圏外(21位↓) ペン州立大Big Ten) 3勝2敗
 圏外(22位↓) アラバマ大SEC) 3勝2敗


さて、いろいろありすぎた週なので、何から書こうか、困ってしまうのですが。


まず、先週まで、毎週、細かく順位が入れ替わっていた3校、
3位オクラホマ大、4位フロリダ大、5位西バージニア大が、
揃って負けました。


更に、トップ10内では、7位テキサス大と10位ラトガース大も負けました。


他に、11位オレゴン大・13位クレムソン大も負けました。


・・・上位陣、崩れまくり。


この週に、ここまで大きく順位が変動することは予想されていなかったはずで、
「大激動」の週と言ってよいでしょう。


なお、オクラホマ大は同カンファレンスのコロラド大と、
フロリダ大も同カンファレンスのオーバーン大と、
そして、西バージニア大も同カンファレンスの南フロリダ大と対戦し、敗戦。


カンファレンス優勝候補だった各校にとって、痛い敗戦となります。


この対戦相手の中では、先週ちょっと触れましたとおり、
南フロリダ大だけがランキング校で、先週18位、
今週はこの結果を受けて6位にまでジャンプアップしているのですが、
「最も強い対戦相手」に負けたはずの西バージニア大が、
3校の中で、順位が最も落ちています。(と言っても13位だけど)


まあ、今週の結果だけで判断されたわけではなく、
先週までの内容で、西バージニア大は、ちょっと評価が低い部分があったので、
それが響いたということなのでしょう。


他の「敗戦チーム」の対戦相手も見てみますと、
まず、テキサス大は、同カンファレンスのカンザス州立大に敗れ、
カンザス州立大は、この勝利でランキング入り(24位)。


ラトガース大は、「ACC」カンファレンスの中位校メリーランド大に敗戦。


オレゴン大は、同カンファレンスの有力校カリフォルニア大に敗戦したものなので、
順位の下がり方は、ちょっとだけ。


そのカリフォルニア大は、先週6位でしたが、
3位・4位・5位が崩れたので、当然のごとく、3位に浮上しています。


そして、クリムソン大は、同カンファレンスのジョージア工科大に敗戦。


・・・と、こうやって並べて見てみると、ほとんど、
ランキング外のチームに負けてばかりなので、
7チームともランキングに残っているのは、ちょっと意外な感じかもしれません。


ラトガース大クレムソン大あたりは、
圏外に落ちていてもおかしくないと思うんですけどね。


あと目に付くのは、「同カンファレンス対決」の多さ。
いよいよ始まったなぁ、という感じです。


これについては、また後ほど。


さて、この週の「大きな動き」は、これだけではありません。


なんと言っても、「トップ」が変わりました。


・・・とはいえ、両チームとも無敗のままですし、
もう1つの有名なランキングである「USAトゥデー」のものでは、
依然、1位はUSCのままだったりもし、
インパクト的には、強いものではないかもしれませんが。


ここで、1位・2位が入れ替わった大きな理由は、
今週、USCワシントン大に3点差の辛勝しか出来なかったことと、
LSUが、今週も含めて毎試合大勝してきていることでしょう。


ちなみに、順位とともに、得票結果のポイントも公表されているのですが、
LSUは「1593」ポイント、USCは「1591」ポイント。


わずか2ポイント差ですから、「ほとんど同評価」と言えそうです。


それでも、1位は1位。


なんでも、来週、「LSUがランキング1位校として試合を行う」のは、
実に48年ぶりのこととなるようで、関係者にとっては、嬉しいところでしょうね。


ちなみに、「LSUがランキング1位となったのが48年ぶり」ではなく、
ややこしい言い方になっているのは、2003年シーズンに「BCS全米選手権」に勝って、
「最終的にランキング1位」になったことはあるためです。


さて、あとは、「圏外付近」を見てみると、
ペン州立大が同カンファレンスのイリノイ大に敗れ、
アラバマ大は「ACC」カンファレンスの中位校フロリダ州立大に敗れ、
それぞれ2敗となって、圏外へ。


なんか、「ACC」カンファレンスの中位(ランキング外)校が頑張った週ですねぇ。


期待されながら「急上昇」でランクインしたアラバマ大は、2週間で去ることになりました。


新たにランクインした2校のうち、カンザス州立大は、
前述のとおり、ランキング校のテキサス大に勝ってのランクイン。


そして、パーデュー大は、ノートルダム大に勝って無敗を守り、ランクインです。


・・・というわけで、ノートルダム大は、未勝利継続中だったりもします。


今週のランキングについては、そんなところで。


さて、先ほども書きましたように、
いよいよ、「同カンファレンス対決」が増えてきました。
カンファレンス優勝争いが始まったなぁ、という感じです。


加えて、今週は、「カンファレンス優勝候補」が何チームか敗れる波乱がありました。


ここらで、各カンファレンスがどういう状況になっているのか、
上位校をまとめて見ていきたいと思います。


なお、ここで全チームの名前を並べても、しょうがないですし、
逆に、1位のチームだけ並べても、現時点では片手落ちっぽいので、
「カンファレンス内成績が5割を超えている(5割ちょうどは含まず)チーム」、
という基準で、並べていきたいと思います。


では、「BCSカンファレンス」(6つ)から見ていきましょう。


まずは、激戦区「SEC」カンファレンス。


SEC
  EAST
   ケンタッキー大 1勝0敗(5勝0敗)
   ジョージア大 2勝1敗(4勝1敗)
   フロリダ大 2勝1敗(4勝1敗) <昨シーズン優勝>
   南カロライナ大 2勝1敗(4勝1敗)
  WEST
   LSU 2勝0敗(5勝0敗)
   アラバマ大 2勝1敗(3勝2敗)


最初に書いてある勝敗がカンファレンス内の成績(これを基に優勝が決まる)で、
括弧内の勝敗は、全成績です。


先週時点では、この6校全てがランキング入りしていたという、大激戦区。
アラバマ大が、今週の敗戦で圏外に去りましたが)


今週、LSUがランキング1位に躍り出た一方で、
フロリダ大がまさかの敗戦を喫していましたね。


このままいくと、「WEST」ディビジョンはあっさり決まって、
「EAST」ディビジョンは大混戦、というところかな。


なお、LSUフロリダ大は、次週、対戦します。


全体的に見ても「大一番」の試合ですが、カンファレンスの観点で見てみると、
特に、フロリダ大にとって大事な試合(負けたら優勝に黄信号)となりました。


ちなみに、昨シーズン、「WEST」ディビジョンで1位、
つまり、「優勝決定戦」で負けて「カンファレンス準優勝」だったアーカンソー大は、
既に、カンファレンス内成績が「0勝2敗」となってしまっています。


次に、「Big Ten」カンファレンス。


Big Ten
   ウィスコンシン大 2勝0敗(5勝0敗)
   オハイオ州立大 2勝0敗(5勝0敗) <昨シーズン優勝>
   イリノイ大 2勝0敗(4勝1敗)
   ミシガン大 2勝0敗(3勝2敗)
   パーデュー大 1勝0敗(5勝0敗)


優勝最有力候補のミシガン大が、開幕2連敗を喫したというカンファレンス。


ところが、そのミシガン大も、「カンファレンス内対決」では、
依然、無敗を守っていますので、実は、優勝候補であることに変わりはなかったりします。


このカンファレンスでは、他にも、有力校だったペン州立大が2敗目を喫して、
今週、ランキング圏外に落ちていましたが、
こちらは、「カンファレンス内2敗目」で、正真正銘の「脱落」といった感じです。


次は、「Big 12」カンファレンス。


Big 12
  NORTH
   ネブラスカ大 1勝0敗(4勝1敗) <昨シーズン準優勝>
   カンザス州立大 1勝0敗(3勝1敗)
   コロラド大 1勝0敗(3勝2敗)
  SOUTH
   テキサス農工大 1勝0敗(4勝1敗)
   オクラホマ州立大 1勝0敗(3勝2敗)


このカンファレンスは、まだ同カンファレンス対決が進んでおらず、
「全勝」のミズーリ大カンザス大は、まだカンファレンス内「0勝0敗」だったりします。


また、このカンファレンスの昨シーズンの優勝校は、オクラホマ大ですが、
今週、コロラド大に負けて、カンファレンス内「0勝1敗」となりました。


まあ、まだまだ先は分からない、といったところでしょうかね。


次は、「ACC」カンファレンス。


ACC
  ATLANTIC
   ボストンカレッジ 3勝0敗(5勝0敗)
   クレムソン大 2勝1敗(4勝1敗)
  COASTAL
   バージニア大 3勝0敗(4勝1敗)
   バージニア工科大 1勝0敗(4勝1敗)
   マイアミ大(フロリダ) 1勝0敗(4勝1敗)


昨シーズンの優勝校ウェイクフォレスト大(ATLANTIC)はカンファレンス内「1勝1敗」、
準優勝校ジョージア工科大(COASTAL)はカンファレンス内「1勝2敗」と、
どちらも、やや出遅れています。


まあ、昨シーズンの、このカンファレンスの結果は「意外な結果」とされていたので、
今シーズンの状況が「普通」なのかもしれません。


ちなみに、今週、他カンファレンスのランキング校に勝利した2校、
フロリダ州立大メリーランド大は、どちらも「ATLANTIC」ディビジョン所属で、
カンファレンス内成績も、共に「0勝1敗」です。


次は、「Pac-10」カンファレンス。


Pac-10
   UCLA 3勝0敗(4勝1敗)
   アリゾナ州立大 2勝0敗(5勝0敗)
   カリフォルニア大 2勝0敗(5勝0敗) <昨シーズン優勝>
   USC 2勝0敗(4勝0敗) <昨シーズン優勝>


ここも、上位陣は「負けられない」激戦区。


現時点では、アリゾナ州立大が「意外な躍進」という感じですが、
順当にいけば、それ以外の3校の対戦成績が、優勝争いに直結してくるはずです。


カリフォルニア大UCLAが第8週、USCカリフォルニア大が第11週、
そして、UCLAUSCが最終第14週に組まれていますので、それぞれ、要注目ですね。


ちなみに、アリゾナ州立大は、先週書きましたように、
第9週から、カリフォルニア大オレゴン大UCLAUSCと、地獄の連戦になります。
(正確には、UCLA戦とUSC戦の間に1週休みがありますが)


さて、「BCSカンファレンス」の最後は、「Big East」カンファレンス。


Big East
   コネチカット大 1勝0敗(5勝0敗)
   南フロリダ大 1勝0敗(4勝0敗)
   シラキュース大 1勝0敗(1勝4敗)


ここも、無敗のシンシナティ大や、ラトガース大が、カンファレンス内「0勝0敗」です。


このカンファレンスでは、今週、
「最有力」の西バージニア大が、南フロリダ大に敗れました。


また、他にも、先週、昨シーズンの優勝校ルイビル大が、シラキュース大に敗れており、
カンファレンス内対戦が進んでいないとはいえ、かなり波乱含みの展開ですね。


それにしてもシラキュース大、今シーズン唯一の勝ち星が、
そのルイビル大戦ってのは、凄いな。


さて、では、「非BCSカンファレンス」にいきましょう。
ランキングには顔を出さない名前が続々登場。


まずは、「MWC」カンファレンスから。


MWC
   BYU 2勝0敗(3勝2敗) <昨シーズン優勝>
   UNLV 1勝0敗(2勝3敗)
   空軍士官学校 2勝1敗(3勝2敗)


BYUが、まずは好調な出だし、というところでしょうか。


なお、シーズン序盤にランキングに名前の載っていたTCUは、
現在、カンファレンス内「1勝1敗」です。


ちなみに、その「1敗」は空軍士官学校に敗れたもので、
その空軍士官学校は、BYUに敗れています。


・・・というわけで、やっぱり、BYUが好調な出だし、か。


次に、「WAC」カンファレンス。


WAC
   ハワイ大 2勝0敗(5勝0敗)
   フレズノ州立大 1勝0敗(2勝2敗)
   サンノゼ州立大 1勝0敗(2勝3敗)


現時点で、唯一、「非BCSカンファレンス」所属校からランキング入りしているハワイ大が、
順当に1位の座に着いています。


なお、昨シーズンの「シンデレラ」ボイジー州立大や、
ニューメキシコ州立大ネバダ大が、まだ同カンファレンス対決を行っていません。


まあ、やっぱり、注目すべきは、
ハワイ大ボイジー州立大の優勝争いでしょうか。


直接対決は、第13週に用意されています。


次は、「C-USA」カンファレンス。


C-USA
  EAST
   UCF 1勝0敗(3勝1敗)
   南ミシシッピ大 1勝0敗(2勝2敗) <昨シーズン準優勝>
  WEST
   タルサ大 1勝0敗(3勝1敗)
   テキサスエルパソ大 1勝0敗(3勝2敗)


昨シーズン優勝校のヒューストン大は、同カンファレンス内「1勝1敗」です。


昨シーズン注目していたUCFが、なかなか好調な出だしのようですが、
まあ、これだけでは、なんともコメントのしようがありません。


とりあえずは、シーズンが深まってから注目していきたいカンファレンスかな、ここは。


次は、「MAC」カンファレンス。


MAC
  EAST
   ボーリンググリーン大 1勝0敗(3勝1敗)
   アクロン大 1勝0敗(2勝3敗)
   マイアミ大(オハイオ) 1勝0敗(2勝3敗)
  WEST
   中央ミシガン大 2勝0敗(2勝3敗) <昨シーズン優勝>
   西ミシガン大 1勝0敗(2勝3敗)
   ボール州立大 2勝1敗(3勝2敗)


昨シーズン準優勝のオハイオ大は、同カンファレンス内「0勝1敗」です。


・・・うーん、先ほどの「C-USA」カンファレンスもそうでしたが、
今シーズンは、ここまで、カンファレンスごとには注目してこなかったので、
こういう「マイナーカンファレンス」は、なんとも、感想が書きづらいなぁ。


ああ、ボール州立大は、先週、ランキング校のネブラスカ大Big 12)を苦しめていて、
名前を出していましたね。


・・・まあ、そんなところで。


最後は、「Sun Belt」カンファレンス。


Sun Belt
   フロリダ大西洋大 2勝0敗(3勝2敗)
   トロイ大 2勝0敗(3勝2敗) <昨シーズン優勝>


昨シーズン、トロイ大と同成績で優勝を分け合った中央テネシー州立大は、
第1週にフロリダ大西洋大に負けて、カンファレンス内「1勝1敗」となっています。


Sun Belt」カンファレンスは、多分、
11カンファレンスの中で「最弱カンファレンス」と言ってよいかと思いますが、
その中でも、フロリダ大西洋大は、そんなに強くないと思われていたチーム。


NCAA 1-A」ディビジョンの全119校に対し、シーズン前にランキングを付けたら、
100位以下になっていたようなチームです。


そのチームが、現在カンファレンス内「2勝0敗」。


しかも、他カンファレンスチームとの対戦でも、
Big Ten」カンファレンス所属のミネソタ大に勝っていたりして、
ちょっとした驚きだったりします。


こういうチームには、ぜひとも、注目しておきたいところですね。


・・・さすがに、次週の南フロリダ大(ランキング6位)戦は辛そうですが・・・。


以上。


ざっと、現時点の各カンファレンス上位校を見てみました。


まあ、「いよいよ始まった」という段階ですので、
まだまだこれから、というところも多いですが、
大体の状況は分かりました。


来週の試合が終わると、いよいよ「BCSランキング」も発表され、
カレッジフットボールは中盤戦に突入といった趣になります。


これからは、今まであまり注目してこなかった、
「非BCSカンファレンス」の状況にも、注目していきたいところですね。


以上、カレッジフットボール、第5週の結果でした。