ロスリスバーガーに思うこと
まずは、NHKのBS1で放送していた、
ピッツバーグ・スティーラーズ対ボルチモア・レイヴンズの試合の感想を。
まあ、内容・結果を知っていたので、
どんなふうにスティーラーズは、やられまくっているんだろう、
・・・という目で見ていたんですけども。
スティーラーズのオフェンスラインが悪いのか。
それとも、レイヴンズのディフェンスが凄いのか。
もちろん、「両方」という話もあるとは思いますが、
あまりにも綺麗にやられまくっていたので、
これはスティーラーズのオフェンスラインに、大きな問題があるんだろうなぁ、と。
・・・で、その上で。
スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは、
もうちょっと、なんとかならなかったんですかねぇ。
オフェンスラインが簡単に抜かれまくっているのは、
試合序盤から、よく分かっていたはずなのに、
パスの仕方(急ぎ方)とかを、試合終盤になっても全く変えておらず。
もちろん、プレイコールがそういうものだった、ということもあるでしょうが、
あまりにも、無策すぎたように思います。
オフェンスラインが弱かったら、クォーターバックはサックを受けるしかないじゃないか、
・・・と思うところですが、さにあらず。
マイアミ・ドルフィンズに最近注目しているので、そちらの話ですが、
QBダンテ・カルペッパーから、QBジョーイ・ハリントンに替わって、
1番大きく変わった点は何かというと、サックが大幅に減ったことだと思うんですよね。
これは、カルペッパーよりハリントンの方が機動力があって逃げられる・・・、
・・・というわけではなく、「投げるタイミングの速さ」の問題だと思っています。
(いや、もちろん、これは、それぞれのクォーターバックの「特性」であって、
どちらの方が良いクォーターバックか、という話ではないですよ)
だから、オフェンスラインは全く同じでも、
クォーターバック次第で、ある程度は、なんとかなる部分はあるのではないでしょうか。
(もちろん、戦術の違いを無視した、かなり大雑把な話ですが)
よく、ロスリスバーガーが「成長するのにちょうど良い環境にいる」ということが言われ、
その一因に、「強いオフェンスラインがいること」が挙げられていたりしたのですが、
それで、ルーキーのときも、焦らずにパスを投げることが出来たんですよね。
オフェンスラインが強かったから順調に成長することが出来たのであれば、
そろそろ、その成長の跡を見せてもらわなくては、
「今まではオフェンスラインに守られていただけ」ということになってしまいます。
ロスリスバーガーも、もう3年目のシーズン。
今日の放送で、「2年目のジンクス」という言葉が使われていましたが、これって、
「1年目の成功体験に引きずられて、良い方向に変えることができない」、
・・・ということが原因になって起こることが多いのだと、僕は思っています。
ロスリスバーガーには、2年間も「成功」のシーズンがあったので、
変えることは大変だと思うのですが、是非、変わっていってもらいたいものです。
そう出来ないのであれば、チームの首脳陣としては、
違うクォーターバックに替えるしかなくなってくるでしょう。
残念ながら、「オフェンスラインを強くする」ことよりは、
「クォーターバックを替える」ことの方が、簡単なことですので・・・。
「スティーラーズ」というチームのことを考えれば、どちらが良いかは分かりませんが、
個人的には、ロスリスバーガーは、2年前からずっと、
不動の「2番目に強く応援している選手」なので、
ここで替えられてしまうことがないよう、切に願っております。
(今シーズン中は、タイミング的に、もう替えられないとは思いますけど)
ロスリスバーガー、頑張れ!!
第12週の結果(まとめ)
では、第12週の結果を振り返ってみます。
アウェイ | ホーム | 第1弾 | 第2弾 | 第3弾 | 直前 | 結果 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MIA | DET | DET | MIA | MIA | ||||||
TB | DAL | DAL | DAL | |||||||
DEN | KC | DEN | KC | |||||||
ARI | MIN | ARI | MIN | |||||||
CAR | WAS | CAR | WAS | |||||||
CHI | NE | NE | NE | |||||||
CIN | CLE | CIN | CLE | CIN | ||||||
HOU | NYJ | HOU | NYJ | |||||||
JAC | BUF | BUF | BUF | |||||||
NO | ATL | NO | NO | |||||||
NYG | TEN | TEN | NYG | TEN | ||||||
PHI | IND | IND | IND | |||||||
PIT | BAL | PIT | BAL | |||||||
SF | STL | STL | STL | |||||||
OAK | SD | SD | SD | |||||||
GB | SEA | GB | SEA | |||||||
9/16 | 8/16 | 8/16 | 8/16 | |||||||
91/176 | 89/176 | 87/176 | 92/176 | |||||||
51.7% | 50.6% | 49.4% | 52.3% |
ここのところ、半分は「希望通り」になっているので、ありがたい限りですが。
先ほど感想を書いた、ピッツバーグ・スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーや、
クリーブランド・ブラウンズのQBチャーリー・フライなど、
応援しているクォーターバックが、メタメタにやられている試合があって、
それがとても悲しかった週でした。
ヒューストン・テキサンズのQBデイヴィッド・カーも、
また、立場が危なそうになってきましたし・・・。
まあ、ドルフィンズが勝ったので、
とりあえずは、それで良しということにしておこうかな。(やっぱり、そこなのか!?)
・・・最近の言動を見ている人に、
「僕が1番応援しているのはインディアナポリス・コルツ」と言っても、
誰も信じないだろうなぁ・・・。
来週も、半分以上は「希望通り」になりますように。
週間オフェンスラインMVP(第12週)
今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第12週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | ウォルター・ジョーンズ (シアトル・シーホークス) |
54 | -5 | 0 | 49 |
LG | ジェイソン・ブラウン (ボルチモア・レイヴンズ) |
40 | 8 | 0 | 48 |
C | オリン・クルーツ (シカゴ・ベアーズ) |
42 | -3.5 | 0 | 38.5 |
RG | ロベルト・ガーザ (シカゴ・ベアーズ) |
40 | -3.5 | 0 | 36.5 |
RT | マイク・ローゼンサル (ミネソタ・ヴァイキングス) |
28 | 7 | 0 | 35 |
意外や意外、負けたベアーズの選手が2人。
でも、確かに、インターセプトでひっくり返ってましたが、
オフェンスは、基本的に進んでいましたもんねぇ。
このポイント的にも、「パス」のマイナスを「ラン」がカバーしている形です。
値を見てみると、シーホークスのジョーンズも、同じような感じですね。
今週の「週間オフェンスラインMVP」は、そのジョーンズです。
ジョーンズは、1997年にドラフト1巡(全体6位)でシーホークスに指名されNFL入り。
その年から12試合にスターター出場をすると、
それからずっと、シーホークスでスターター出場を続けている、ベテラン中のベテランです。
この10年間で、欠場したのが、2002年の2試合と、
昨シーズンの1試合だけ、というのが、なんとも素晴らしいところで。
もちろん、昨シーズンは、スーパーボウルでもスターター出場。
「シーホークス一筋」のジョーンズは、喜びもひとしおだったことでしょう。
そして、2001年から2005年まで、5年連続プロボウル選出。
更に、2004年・2005年と「AP通信」のオールプロにも選出。
まさに、名実共に、今のNFLを代表するオフェンスライン選手と言ってよいでしょうね。
シーホークスのジョーンズに対する信頼も厚く、
3年連続フランチャイズ選手に指定して、チームに引き止めた末に、
昨年初め、7年間の契約延長を果たしています。
その後の昨シーズンは、RBショーン・アレグザンダーをリーグMVPに導くは、
チームはスーパーボウルに進出するはで、
まさに、期待に応える活躍を見せていた、と言えるのではないでしょうか。
今シーズンは、そのアレグザンダーに加え、QBマット・ハセルベックも怪我で欠き、
チーム成績はそこそこながら、いまいちオフェンスにインパクトはありませんでしたが、
アレグザンダー復帰2戦目、そして、ハセルベックも復帰した、というこのタイミングで、
ようやく、オフェンスも爆発しました。
今シーズン、残る試合が、楽しみになるところですね。
また、順調に行けば、シーホークス一筋でキャリアを終えるであろうジョーンズの、
今後の活躍に、注目していきたいところです。
さて、第12週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1位 | LT タリック・グレン (インディアナポリス・コルツ) |
114 | 82 | -42 | 154 |
2位 | C ケイシー・ウィーグマン (カンザスシティ・チーフス) |
142 | -3.5 | 0 | 138.5 |
3位 | RG マイク・ゴフ (サンディエゴ・チャージャーズ) |
106 | 24 | 0 | 130 |
4位 | LT マーカス・マクニール (サンディエゴ・チャージャーズ) |
86 | 48 | -14 | 120 |
5位 | RT ジョン・スティンチコム (ニューオリンズ・セインツ) |
38 | 100 | -21 | 117 |
6位 | LG クリス・ディールマン (サンディエゴ・チャージャーズ) |
106 | 26.5 | -21 | 111.5 |
7位 | LG ディラン・ギャンディ (インディアナポリス・コルツ) |
74 | 36.5 | 0 | 110.5 |
8位 | C ジョフ・ハンガートナー (カロライナ・パンサーズ) |
102 | 4.5 | 0 | 106.5 |
9位 | C ニック・ハードウィック (サンディエゴ・チャージャーズ) |
88 | 24 | -7 | 105 |
10位 | LG ヴィンス・マヌワイ (ジャクソンビル・ジャガーズ) |
118 | 0.5 | -14 | 104.5 |
グレンが、第8週以来の1位復帰です。
先週も、スティンチコムが、「第6週・第7週以来の1位復帰」でしたが、
まあ、大体、1位になる選手は、決まってきた感じで、
毎週、順位に多少の入れ替わりはありますが、
「トップ10+アルファ」の面々は、ほとんど顔ぶれが変わらなくなってきました。
チームを見ても、チャージャーズ選手が4人いるのを筆頭に、
大体、「ああ、確かにオフェンスが強いチームだよね」という感じで、
今後も、あまり動かなさそうな情勢になってきました。
ただ、例えば、今週のシーホークスのように、
選手の復帰だとか、交代だとかで、突然ガラッと変わるケースもありますので、
これから、どんなチームの選手が食い込んでくるかにも、ちょっと注目したいところです。
以上、第12週の「オフェンスラインスタッツ」でした。
ディフェンス選手ランキング(第12週時点)
さて次は、試しに載せていっている「ディフェンスインパクトポイント」です。
まずは、第12週で高い値となった選手を、
ディフェンスライン・ラインバッカー・ディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。
選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|
DE ロバート・マシス (インディアナポリス・コルツ) |
59 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2 |
LB ベン・リーバー (ミネソタ・ヴァイキングス) |
42 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
CB コーリー・アイヴィー (ボルチモア・レイヴンズ) |
56 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
マシスとリーバーは、週間MVPにノミネートされていました。
どちらも、2ファンブルフォースが決め手でしょう。
ディフェンスエンド選手では、ワシントン・レッドスキンズのDEショーン・テイラーが、
週間MVPを受賞しておりましたが、スタッツの素晴らしさというよりは、
まさに、タイミング的な「インパクト」での受賞という感じで。
うーん、この値では、こういう選手は抜き出せないなぁ。
アイヴィーは、週間MVPにはノミネートされていませんでしたが、
今日の放送でも、何回も名前が聞かれましたね。
コーナーバック選手では、ニューイングランド・ペイトリオッツのCBアサンテ・サミュエルが、
週間MVPを受賞しておりましたが、こちらは、アイヴィーとは、わずかな差でした。
それにしても、今週は、ヴァイキングスやレイヴンズの選手が、
攻守共に頑張っていたんですねぇ。(基準は違うけど)
さて、第12週時点での「ディフェンス選手ベスト10」は、以下の通り。
順位 | 選手名 | ポイント | タックル | サック | パスDef | INT | FUM |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | DE ジェイソン・テイラー (マイアミ・ドルフィンズ) |
313 | 31 | 10 | 4 | 2 | 7 |
2位 | SS ケリー・ローズ (ニューヨーク・ジェッツ) |
242 | 68 | 4 | 6 | 3 | 3 |
3位 | CB ウォルト・ハリス (サンフランシスコ・49ers) |
241 | 40 | 1 | 8 | 6 | 3 |
4位 | DE ジュリアス・ペパーズ (カロライナ・パンサーズ) |
231 | 36 | 11 | 6 | 0 | 3 |
5位 | DE ジャレッド・アレン (カンザスシティ・チーフス) |
227 | 46 | 7 | 4 | 1 | 4 |
5位 | CB チャールズ・ウッドソン (グリーンベイ・パッカーズ) |
227 | 42 | 1 | 10 | 4 | 3 |
7位 | LB ショーン・フィリップス (サンディエゴ・チャージャーズ) |
221 | 33 | 10 | 3 | 0 | 4 |
8位 | FS O・J・アトグイ (セントルイス・ラムズ) |
217 | 50 | 1 | 6 | 3 | 4 |
9位 | CB ロンデ・バーバー (タンパベイ・バッカニアーズ) |
210 | 77 | 1 | 7 | 3 | 2 |
10位 | DE ロバート・マシス (インディアナポリス・コルツ) |
209 | 36 | 9 | 2 | 0 | 4 |
1位は、当然、圧倒的リードのテイラー。
・・・なのですが、実は、先週と全くポイントが変わっていません。
いや、「集計ミスか!?」と思って、公式スタッツも見てみたのですが、
確かに、今週はタックルの1つすら無く。(スターター出場はしています)
怪我をしたというニュースも見かけていませんし、
一体何があったんでしょうか・・・?
ちょっと心配になるところです。
他では、第3週から第5週まで1位だったローズが、2位にまで再浮上してきました。
まあ、「再浮上」とは言っても、ずっとそれなりに高い位置はキープしていましたけどね。
あと、今週大活躍したマシスが、先週47位から一気に10位にまで上がってきましたが、
その他は、そんなに大きな動きはありません。
以上、第12週の「ディフェンスインパクトポイント」でした。