「最後まで全力投球」が正解



NFLカンファレンスチャンピオンシップNHKBS1で放送していた、
サンディエゴ・チャージャーズニューイングランド・ペイトリオッツの試合と、
ニューヨーク・ジャイアンツグリーンベイ・パッカーズの試合の感想を。


まずは、AFCチャージャーズペイトリオッツ


チャージャーズのディフェンスは、本当によく頑張ったと思います。


そのおかげで、第1クォーター、ペイトリオッツは無得点に終わったのですが、
しかし、それを見ながら、僕が思っていたことは、
「これなら勝てるかも!?」ではなく、「これでは勝てないな・・・」でした。


あれだけディフェンスが頑張ってるのに、
オフェンスが全く進んでないのではねぇ・・・。


今のペイトリオッツを相手にして、最初の3シリーズをパントで終えていては、
もう、その時点で、ほとんど「試合終了」という感じでしょう。


それでも、後半に入っても、ディフェンスの踏ん張りがあり、
まだまだ勝つチャンスが残っていたのですが、
決め手を欠いてフィールドゴールばかり、というのも痛すぎです。


その原因として、チャージャーズは、RBラデイニアン・トムリンソンの不在が響いた、
・・・と見る向きが多いかもしれませんが、(そして、それは事実なのでしょうが)
RBマイケル・ターナーも、それなりに頑張っていたのではないでしょうか。


僕は、QBフィリップ・リバーズが、スタッツに表れている以上に、
良いプレーが出来ていなかったのではないかと思います。(怪我の影響もあったのでしょうが)


「ここを通せれば・・・」というパスを、
ことごとく外していてたように思うんですよね。


うーん、勿体無い。


チャージャーズは、千載一遇のチャンスを逃してしまいました。


次に、NFCジャイアンツ対パッカーズ


試合展開としては、オーバータイムに突入する「大接戦」でしたが、
タイミングの悪い反則や、フィールドゴール失敗があって、そうなっただけで、
内容的には、ジャイアンツが完勝という感じでしたね。


こちらも、パッカーズの最大の敗因は、「オフェンスの不振」でしょう。
(いや、ディフェンスも、終盤はヘロヘロになっていたけども・・・)


筆頭は、RBライアン・グラントが、全然走れなかったこと。
「13回29ヤード」では、なんともかんとも。


そして、QBブレット・ファーヴ


オーバータイムのインターセプトは言わずもがなですが、
それを除いても、試合を通して、全然パスが通ってませんでしたね。


一応、前半のスタッツは、「パス163ヤード獲得」ということになっていますが、
そのうち90ヤードは1本のパスですから、「実質」はもっと少ないことになるでしょう。


第16週のシカゴ・ベアーズ戦もそうでしたが、
さすがのファーヴも、もう、極寒には耐えられなくなってしまったのかもしれません。


非常に残念でした。


さて、これで。


スーパーボウルの対戦カードは、「ジャイアンツ対ペイトリオッツ」となりました。


第17週の再戦。


あの試合は、ペイトリオッツの「レギュラーシーズン全勝」がかかっていた試合ですが、
忘れてはならないのは、ペイトリオッツにとっても、ジャイアンツにとっても、
「勝っても負けてもプレーオフ(シード順位)に何の影響もない」、
という試合だったということです。


なのに、両チームとも、主力選手を出して激闘を繰り広げた、と。


こうなってみると、「プレーオフ前に主力を休ませる」というのは、
全く正しくない策と言えるようにも思えてきますねぇ。


・・・って、まあ、思いっきり「結果論」な考え方ですけども。


ただ、昨シーズンのチャージャーズや、一昨年のインディアナポリス・コルツなど、
近年、レギュラーシーズンで強さを見せて、終盤に余裕が出来たチームが、
あっさりプレーオフで負けていたことを思えば、
あながち、間違ってはいないと言えるのかもしれませんね。


まあ、このあたり、時代によって、どちらが正しいかは移り変わるものでしょうが、
少なくとも、今シーズンは、「最後まで全力投球」が正解でした。


そして、改めて思うのですが。


第17週の土曜日に1試合だけ、この対戦カードを組んだスケジュール担当者。
そして、この対戦カードを確保した「NFL Network」の担当者。


あんたら、凄いわ。


以上、カンファレンスチャンピオンシップ2試合の感想でした。