ディフェンスの力



NFLワイルドカードプレーオフ、「GAORA」で放送していた、
ワシントン・レッドスキンズシアトル・シーホークスの試合の感想を。


いや、いつもなら、「NHKBS1で放送していた」なのですが、
この試合の放送がある時間帯に、
翌日のプレーオフの試合放送(GAORA)が始まってしまうので、
この試合のNHKBS1の放送は見ませんでした。(途中までは見られますが、まあ)


見なかったのは、随分、久しぶりのことになるなぁ。


ちなみに、来週のディビジョナルプレーオフでは、
日曜日の午後7時から放送があるようなので見られるのですが、
そうなると、放送時間が2時間になってしまうのが辛いところなんですよね。


前にも書きましたように、深夜ばかりでなく、この時間帯に放送してもらえることは、
「アメフトの普及」という面で言っても、大変ありがたいことなんですけども。


まあ、それはともかく。


この試合を見て確信したことは、
やっぱり、「獲得ヤード」だけ見てもアテにならないな、ということで。


よく、「このチームは、ランオフェンス何位、パスオフェンス何位」ということが、
放送の中などで紹介されたりしますが、この「何位」というのは、
獲得ヤード(ディフェンスであれば喪失ヤード)ベースなんですよね。


分かりやすい数字ではあるんですけども、
以前から、どうも、実態を表していないと感じることが多かったんです。


そこに来て、この試合。


放送の中でも、チラッと紹介されていましたが、
シーホークスのディフェンスは、「リーグ15位」でしかありません。


32チーム中で「15位」といえば、中位、特に良くもなく。


でも、この試合を見たら、シーホークスディフェンスが、
そんな位置にあるとは思わないのではないでしょうか。


こういうとき、「今日は、(いつもより)ディフェンスが頑張りました」、
というような表現が出てくるところところなんですけども、
果たして、本当にそうなのか。


実際、その「15位」という基になった喪失ヤードは、
1試合あたり「321.8ヤード」というものなのですが、
(ちなみに、1位はピッツバーグ・スティーラーズの「266.4ヤード」)
確かに、この試合でも、レッドスキンズにトータル341ヤードを取られています。


もちろん、終盤に2インターセプトがあったことも大きいですが、
それまででも、十分に「強いディフェンス」であることは、見て取れたと思います。


じゃあ何が違うのか。



このあたりなんでしょう、やっぱり。


ちょうど昨日、このあたりを算出基準に入れている、
ディフェンスインパクトポイント」を載せましたが、
このランキングで、ベスト100内に入っている人数で見てみると、
シーホークスが「6人」で最多であることは、昨日書いたとおりです。


そうなると、トータルで言えば、
実は、シーホークスディフェンスは「リーグ1位」と言っても、
差し支えなかったりするのかもしれませんね。(まあ、ちょっと言い過ぎか)


ついでに書くと、「ファンブルリカバー数」は、この値の算出基準に入れていませんが、
このランキングでは、シーホークスは「リーグ10位タイ」。


つまり、「ファンブルを多く引き起こしている割には、そんなにリカバーは多くない」、
ということで、「ターンオーバー」の面では、それほどインパクトがあるわけではない、
・・・とも言えそうなところ。


これも実際に、この試合でも、終盤の2インターセプト以外には、
シーホークスディフェンスに、ターンオーバープレーはありませんでしたから、
その傾向どおりだったわけです。


でも、実は、「結果」がどうあれ、
「そういうプレーの下地が出来ている」ということ自体が、
チームのディフェンスの強さを表している・・・と見た方がよいのではないでしょうかね。


・・・というわけで。


パスオフェンスの良さや、ランオフェンスの改善も見られましたが、
やはり、シーホークスは「ディフェンスの力」でプレーオフに進出してきたんだな、と。


そんなことを感じた試合でした。


以上、ワイルドカードプレーオフレッドスキンズシーホークスの試合の感想でした。