若手ナンバー1キッカー



そして、キッカー紹介も、あと3チームを残すのみとなりました。


本日のキッカー紹介は、シアトル・シーホークスKジョシュ・ブラウンです。


ブラウンは、2003年に、ドラフト7巡でシーホークスに入団。
その年より全16試合に出場し、そして、現在に至ります。


まだ、デビューして2年しか経っておらず、
あまりなじみが無い選手ではあるのですが、
成績を見る限り、ビックリするくらい良いキッカーです。


まず、デビュー1年目に、
いきなり58ヤードという超長距離のフィールドゴールを成功させています。


それは、4試合目の出場となったグリーンベイ・パッカーズ戦でのこと。
第2クォーター終了間際、10対21と大きく点を離されていたシーホークスは、
残り時間30秒から、なんとかフィールドゴールだけでも返しておこうと、
最後の攻撃に出るのですが、
あろうことか、「フィールドゴール圏内」も間近に迫ったところで、
QBマット・ハセルベックサックをされてしまいます。


7ヤード後退して、ほぼ40ヤードライン近く。
もう、ほとんど「無理」と言える距離なのですが、
時間は残り3秒で、これ以上通常オフェンスを続けるのも無理目なので、
ダメもとで、フィールドゴールのキックを選択したのでした。


このとき、いったい、どれだけの人に、
この新人キッカーがこれを成功させると、想像できたことか。
マイク・ホルムグレンヘッドコーチもビックリ、だったことでしょう。


そして、2年目の昨年は、
なんとNFCトップのフィールドゴール成功率92.0%を達成。
もう既に、「若手キッカー」の範疇を、大きく超えています。


ちなみに、2年間でトライフォーポイントのキックは88回行い、
まだ1度も失敗しておりません。


昨年のキッカーレーティングは「31.2」で、堂々の6位。
キャリア2年ではありますが、キャリア通算のキッカーレーティング概算でも、
「25.7」で現役キッカー7位にランクイン。


今、NFLには、30歳を超えてから脂の乗ってきているキッカーが多い中、
26歳にして、既に全開で活躍をし始めています。


将来が、とにかく楽しみな選手ですが、
まずはデビュー3年目の今年。
果たして、どういう活躍を見せてくれるのか。


楽しみにして見ていきたいですね。